中国、南京空港クラスター発の新型コロナ再流行拡大続く…新たに7省市で市中感染確認71人、マカオにも波及=8/3

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功したが、以降も局地的な再流行が相次ぎ出現している。

 直近では、雲南省のミャンマー国境付近での市中感染確認が続くほか、7月下旬には江蘇省南京市の南京空港で感染力の強いデルタ株のクラスターが発生して各地へ波及するなどの事案があり、広い地域で再流行が拡大する中、各地で防疫措置の引き締めが進む状況。

 中国の国家衛生健康委員会が8月4日朝に公表した内容によれば、3日の中国本土における新規市中感染確認は7省市で計71人。内訳は江蘇省が35人、湖南省が15人、湖北省が9人、山東省が6人、雲南省が3人、河南省が2人、福建省が1人。無症状は河南省で9人、湖北省と湖南省で各3人の計15人。

 3日24時時点の中国全土で治療中を受けている感染確認者数(輸入性含む)は1240人で、うち21人が重症。無症状の患者485人が医学観察下にあるという。

 中国当局は、南京空港で発生したクラスターの経緯として、ロシアからの到着便の清掃を担当したスタッフが最初に感染し、防疫措置の抜け穴があったことで、空港内での業務に従事する人の間で伝播が進み、同空港から各地へ向かった旅客によって全国に拡散したとの見方を示している。南京市内を中心とした江蘇省内のほか、南京空港から湖南省の張家界市を経て広がったとみられるケースの影響が大きい。

 広東省と陸で接するマカオでは、新型コロナの市中における感染確認例が約490日にわたってゼロを維持していたが、8月3日に市中で一家4人(夫妻、息子、娘)が感染確認された。いずれもデルタ株感染。夫妻が珠海市で受けたPCR検査結果が陽性だったことから連鎖的に発覚したもの。マカオ政府衛生局による初歩疫学調査では、学校の交流行事(参加者30人)で7月19日から24日まで陝西省西安市を訪問していた娘が最初に感染し、一家に伝播した可能性が高いという。娘は7月19日に珠海空港から中国南方航空CZ3761便に搭乗して西安に向かったが、この便の機材は直前に南京から珠海に到着したもので、後に乗客の中から2人の感染者が出現していたことがわかっており、感染源とみられるため。一家4人全員に症状が出現している。

 今回のケースでは、一家4人が潜伏期間中及び発症後の数日にわたって市中にいたことから市中における伝播があった可能性も否定できない状況で、マカオでは即座に一家4人の住居や立ち寄り先などを局地ロックダウンしたほか、密接接触者と二次接触者に対する隔離検疫を実施。また、4日午前9時から7日午前9時まで、3日間かけて全市民を対象としたPCR検査を実施することを決めた。これまでのところ、密接接触者及び二次接触者ら先行してPCR検査の対象となった人の中から新たな陽性者は出ていないが、マカオ域内では緊張感が高まっている。

 娘が珠海空港を利用していたほか、父親が広東省珠海市と中山市、母親が珠海市を訪問していたことから、珠海市と中山市でも防疫措置が引き締められた。目下、マカオとの往来については、4日午前6時から12時間以内のPCR検査陰性証明の提示が必要となっている。

マカオとの陸路の玄関口のとなる広東省珠海市の拱北出入境ゲート(資料)—本紙撮影

マカオとの陸路の玄関口のとなる広東省珠海市の拱北出入境ゲート(資料)—本紙撮影

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