中国、新型コロナ市中感染確認は3省で13人…6日連続減少=8/15

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功したが、以降も局地的な再流行が相次ぎ出現している。

 直近では、雲南省のミャンマー国境付近での市中感染確認が続くほか、7月下旬には江蘇省南京市の南京空港で感染力の強いデルタ株のクラスターが発生して各地へ波及するなどの事案があり、全国的な再流行が持続する中、各地で厳格な防疫措置が講じられている状況。

 中国の国家衛生健康委員会が8月16日朝に公表した内容によれば、15日の中国本土における新規市中感染確認は3省で計13人。内訳は江蘇省と河南省が各6人、湖南省が1人。無症状は3人で、すべて新疆ウイグル自治区。

 15日24時時点の中国全土で治療中を受けている感染確認者数(輸入性含む)は1938人で、うち70人が重症。無症状の患者495人が医学観察下にあるという。

 7月下旬から始まった中国本土におけるリバウンドは南京空港で発生したクラスターから波及したものだが、そのきっかけは海外から到着した航空機とされている。これまで10を超える省市とマカオに波及したものの、すでに伝播を断ち切ることに成功したところもあり、近日は主に江蘇省、河南省、湖北省、湖南省の4省で新規感染例の出現が続く状況。江蘇省の新規感染確認例は、初期には南京市に集中していたが、直近では揚州市にシフト。河南省では鄭州市にある境外からの感染者を収容する医療機関で発生したデルタ株の院内感染が発端で、市中に拡散した。また、湖北省の武漢市では建設現場でのクラスターが発生しており、作業員の1人が江蘇省の淮安を訪問した団体旅行客と鉄道駅で交差していたことがわかっている。中国当局は域内における拡散防止と同時に、域外からの流入と院内感染を防止するための徹底した措置を講じるなどして対処を進めており、新規感染確認数は15日まで6日連続で減少となっている。

 マカオでは南京空港クラスターに絡むデルタ株感染者(一家4人)が8月3日に市中で確認されたことを受けて、防疫措置が大幅に引き締めとなった。4日から3日間にわたって全市民を対象としたPCR検査が実施され、結果は全員陰性で、以降も新たな感染確認例はない。この状況が維持できれば、18日から防疫措置が一部緩和される見通し。

マカオとの陸路の玄関口のとなる広東省珠海市の拱北出入境ゲート(資料)—本紙撮影

マカオとの陸路の玄関口のとなる広東省珠海市の拱北出入境ゲート(資料)—本紙撮影

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