中国本土、新型コロナ新規市中感染確認は75人…内モンゴルが主、広東省でも再出現=12/3

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功したが、以降も散発的な市中感染確認例が度々出現している状況。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が12月4日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月3日の中国本土における新規市中感染確認は75人(前日から5人減)だったとのこと。内訳は内モンゴル自治区61人(フルンボイル市)、黒竜江省5人(ハルビン市)、河北省4人(石家庄市)、雲南省4人(徳宏タイ族チンポー族自治州)、広東省1人(広州市)。中国本土で市中感染確認例が出現するのは49日連続。市中の無症状感染例については4日連続で出現し、雲南省5人(徳宏タイ族チンポー族自治州)、上海市1人(楊浦区)の計6人だった。

 12月3日24時時点の中国全土で治療中を受けている感染確認者数は1013人(うち輸入性が417人)で、重症者は12人(輸入性2人)。無症状の患者449人(輸入性383人)が医学観察下にあるとのこと。このところ10月中旬以来の再流行は落ち着いてきた中が、近日の内モンゴル自治区における感染確認例の急増により、再び感染確認者数に占める市中感染患者が過半数となっている。

 中国当局は域内における拡散防止と同時に、域外からの流入と院内感染を防止するための徹底した措置を講じるなどして「清零(ゼロ化)」を目指す徹底的な対処を進めてきた。具体的には、局地ロックダウン、全民PCR検査によるスクリーニング、区域を跨ぐ移動の制限、飲食店等の特定業種に対する営業制限等の措置が挙げられる。

 10月中旬以降、中国本土の多くの地域で感染力の強いデルタ株の市中感染例が散発している状況だが、これまでマカオ特別行政区、香港特別行政区と陸で接する広東省には波及しなかった。12月3日に広東省で市中感染確認例の出現に至り、実に9月初旬以来のこととなる。近日出現した内モンゴル自治区フルンボイル市、また複数の主要な大都市でも散発的な感染例の出現が相次ぐ中、今後の行方が気がかりだ。

 このほか、マカオ特別行政区では12月3日まで55日連続市中感染確認例ゼロ、香港特別行政区でも同56日連続ゼロを維持した。具体的なスケジュールや条件等は未公表だが、中国本土、香港、マカオの三地間で隔離検疫免除の相互往来を再開する準備が進められているとされる。

中国広東省広州市内にある高層ビル(資料)—本紙撮影

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