マカオ、2021年11月のインバウンド旅客数は対前月244%増の80.1万人…1〜11月累計では対前年31.5%増

 マカオ政府統計調査局は12月23日、今年(2021年)11月の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)統計を公表。

 今年11月のインバウンド旅客数は前月から244.1%増となる80万1300人(延べ、以下同)で、対前月では2ヶ月ぶりのプラス。前年同月比でも25.9%増だった。

 今年9月下旬にマカオの隔離検疫用ホテルの警備員の間でクラスターが発生(デルタ株)したことを受けて、再び水際措置が強化され、10月初旬にかけて新たな関連事案が出現したことから、年間最大の書き入れ時となる国慶節大型連休を含む10月のインバウンド旅客数に影響が生じた。その後、状況が落ち着いたことで、水際措置が従前水準まで緩和された上、11月にはマカオグランプリ、マカオフードフェスティバルといった大型イベントが複数開催されたこともあり、インバウンド旅客数の急回復につながった。

 内訳は、宿泊を伴う旅客が前年同月比11.2%減の28万7413人だったのに対し、日帰り旅客は64.8%増の51万3887人で、日帰り旅客の占める割合は15.0ポイント上昇の64.1%に。旅客の平均滞在時間は前年同月から0.4日長い1.3日。宿泊を伴う旅客の平均滞在時間は0.3日長い3.4日、日帰り旅客は横ばいの0.1日。

 今年11月のインバウンド旅客のうち国・地域別で最多だったのは中国本土からの旅客で、前年同月から25.9%増の74万1226人、全体に占める割合は92.5%。このうち個人旅行客は19万5868人。中国本土からの旅客の原居地別では、大湾区(グレーターベイエリア)9市が48万2543人で、マカオに隣接する広東省珠海市が61.8%を占めた。香港と台湾からの旅客はそれぞれ5万4655人、5297人。

 インバウンド旅客の入境ルートは前年同月から陸路が27.4%増の76万1835人で最多。このうち關閘イミグレーション経由が81.9%を占めた。空路は2万0471人、海路は1万8994人。

 今年1〜11月累計のインバウンド旅客数は前年同時期から31.5%増の688万5073人。内訳は日帰り旅客が27.7%増の358万2584人、宿泊を伴う旅客が35.8%増の330万2489人。旅客の平均滞在時間は0.2日延びて1.6日。宿泊を伴う旅客の平均滞在時間は0.4日延びて3.2日、日帰り旅客は0.1日短い0.1日。

 マカオの昨年(2020年)通期のインバウンド旅客数は前年から85%の大幅減となる約590万人にとどまり、すでに今年10月終了時点で上回っている。マカオ政府旅遊局(MGTO)は今年のインバウンド旅客数見通しを600万〜1000万人程度としており、範囲内に入っている。

 マカオと中国本土の間では、昨年第4四半期までに往来制限が緩和され、直近7日以内の新型コロナPCR検査陰性証明の提示など一定の条件を満たせば隔離検疫免除で相互往来が可能となったことで、今年5月にかけてインバウンド旅客の緩やかな回復が進んだ。ただし、中国本土では再流行が散発的に発生しており、状況に応じて「中リスク地域」指定が行われ、これに該当する地域からマカオへ入境する場合には、隔離検疫を必要とするなどの措置が講じられる。8月以降はマカオでも市中感染確認例が相次ぎ、中国本土側でマカオからの入境者に対する隔離検疫を必要とする状況も生じた。

 目下、中国本土を除く国・地域からのマカオ入境は厳しく制限されている状況。香港、台湾居民については、直近の滞在地、渡航歴によって分類され、入境禁止、14〜35日間(直前の滞在地域などにより異なる)の政府指定のホテルにおける隔離検疫(費用は自己負担)、新型コロナウイルスPCR検査陰性証明書の提示を求めるなどの対応。外国人については原則入境禁止となっていたが、就労ビザを持つ人などを対象に一部緩和された。ただし、要件をクリアした上、当局への申請、承認手続きの必要があり、ハードルは高い。

 具体的なスケジュールや条件等は未公表だが、中国本土、香港、マカオの三地間で隔離検疫免除の相互往来を再開する準備が進められており、調整は最終段階にあるとされる。

大勢の観客で賑わう第68回マカオグランプリのリスボアスタンド(資料)=2021年11月19日(写真:MGTO)

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