香港、新型コロナ新規感染確認3629人…死亡者は10人、高齢者施設で感染者相次ぐ=2/18

 人口約740万人の香港では、昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が始まった。

 第5波のきっかけとして、隔離施設での検疫が免除されていたキャセイパシフィック航空のクルーが検疫規則に違反して外食に出かけた「望月樓」レストランに居合わせた人たち(オミクロン変異株)、市中に戻った後に隔離検疫ホテル滞在中の交差感染が発覚した女性(オミクロン変異株)、複数店舗で販売されていたオランダから輸入のハムスター(デルタ変異株)の3つが認知されており、これらが入り混じって複雑化の様相を呈している。2月に入って以降、市中における新規感染確認数が急増し、その多くが感染経路不明となるなど、状況が深刻化している。

 香港衛生当局の発表によれば、2月18日午前0時時点集計の単日の新規感染確認は前日から2487人減の3629人。内訳は市中が3627人、輸入性(海外からの入境者)が2人。また、単日の感染者の死亡者数は10人、翌日以降に感染確認される可能性の高い初歩陽性者は約7600人に上るとのこと。感染確認数は流行開始以来最多となった前日から大幅に下落したが、検査待ちのサンプルが4800点累積しているという。

 香港衛生当局は18日夕方の会見の中で、第5波下では高齢者施設での感染例(入所者及び職員)が相次ぎ、累計150施設に及んでいることを明らかにした。公立病院の隔離病床がキャパシティの限界に達する中、救急車で搬送後に建物外での待機を強いられる状況が報じられたことについては、バックヤード、廊下、待合室などを活用するなどし、今夜のうちには屋内での待機ができるように改善を図る見通しを示した。天気予報によれば、明日は気温が一気に下がるという。

 香港では市中で出現した感染確認及び初歩陽性者の住居のあるマンション同棟住民や立ち寄り先に居合わせた人などが次々と強制検疫や強制ウイルス検査の対象となっており、域内におけるソーシャルディスタンス措置、域外からの流入防止を目的とした水際措置の引き締めなどの策も講じられている。近日、防疫対策(ウイルス検査、隔離検疫、疫学調査、濃厚接触者追跡、環境調査等)をバックアップするため、中国本土から支援チームも香港入りした。全市民を対象としたウイルス検査の実施も含めて検討が行われているとされる。

 このほか、香港の2月17日午後8時時点のワクチン接種率は84.9%(1回目の接種完了)、75.1%(2回目の接種完了)となっている(※新たに接種対象となった3〜11歳は含まず)。接種率は昨年後半にかけて伸び悩んでいたが、市中感染確認例が相次ぎ出現したこと、ワクチンパスポート(所定施設入場時に1回以上のワクチン接種証明を要する措置)の導入計画発表などを受けて、年初から一気に上昇。17日単日の接種回数は9万3098回だった。政府は免疫の壁を構築するための目標として、接種率9割の達成を掲げており、ワクチンパスポートが24日からスタート(10日から一部先行スタート)する。

局地ロックダウンとなったランタオ島・東涌地区にある団地「滿東邨」の特定棟(滿和樓)住民に対する強制ウイルス検査の様子=2022年2月18日(写真:news.gov.hk)

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