中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は277人…2日ぶり減少=7/31

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株及びその亜種(いわゆる「ステルスオミクロン」等)の流入を受け、上海や北京など一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が8月1日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、7月31日の中国本土における新規市中感染確認者数は33人(前日から41人減)だったとのこと。内訳は甘粛省15人、広西チワン族自治区9人、四川省3人、山東省2人、北京市1人、内モンゴル自治区1人、福建省1人、広東省1人。このうち甘粛省の11人、広西チワン族自治区の6人の計17人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは289日連続で、7日連続100人以下となった。

 市中の無症状感染例は244人(前日から116人減)。内訳は甘粛省66人、広西チワン族自治区61人、山東省49人、河南省43人、新疆ウイグル自治区9人、新疆生産建設兵団5人、四川省5人、内モンゴル自治区3人、雲南省2人、天津市1人、広東省1人。

 無症状を含む新規感染者数は277人で、2日ぶりに減少となった。

 7月31日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は1678人(うち輸入性が530人)で、重症者は4人(輸入性ゼロ)。無症状の患者6875人(輸入性589人)が医学観察下にあるとのこと。

 香港・マカオと隣接する広東省では、深圳市で感染者の出現が続いている。7月31日の同省の感染例2人は同市と広州市から報告されたもの。

 このところ連日多くの感染例が出現しているのが甘粛省と広西チワン族自治区。近日は減少傾向にあるが、依然として単日の感染者数は前者が81人(大半が臨夏州)、後者が70人(北海市と崇左市が主)に上っている。他にも各地で再流行が散発しており、ウイルス型もさまざま。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数の緩やかなリバウンドが続き、直近では4千前後(輸入性含む)となっている。マカオについては約8ヶ月にわたって市中感染確認数ゼロを維持してきたが、6月18日からオミクロン変異株派生型のBA.5.1の流行が発生し、これまでの累計は1800人超に達した。ただし、全市民を対象とした高頻度のPCR検査及び迅速抗原検査によるスクリーニングと準ロックダウンともいえる”社会相対静止”(7月11日〜22日)といった極めて厳格な防疫措置を講じて対応した結果、市中における陽性者は減少傾向を維持。市中陽性者は31日まで9日連続ゼロとなっている。

中国広東省広州市内にある高層ビル(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は4月28日、各イミグレーション施設で検査体制の強化を図り、違法な運搬活動…
  2.  マカオ政府統計・センサス局が4月26日に公表した資料によれば、今年(2024年)3月の総合消費者…
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  4.  マカオ司法警察局は4月26日、前月(3月)コタイ地区の統合型リゾート(IR)併設カジノ場内にある…
  5.  澳門海關(マカオ税関)は4月26日、世界知的所有権機関(WIPO)が制定した「世界知的財産の日(…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun