中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は28省市区から548人…14日連続1千人以下=10/1

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が10月2日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月1日の中国本土における新規市中感染確認者数は116人(前日から10人増)だったとのこと。内訳は内モンゴル自治区26人、四川省25人、広東省17人、山西省9人、雲南省6人、寧夏回族自治区6人、山東省5人、チベット自治区5人、天津市3人、貴州省3人、陝西省3人、北京市2人、福建省2人、上海市1人、浙江省1人、湖北省1人、湖南省1人。このうち四川省の8人、山東省の4人、陝西省の2人、北京市の1人、湖南省の1人、寧夏回族自治区の1人の計17人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは351日連続で、2日連続100人超となった。

 市中の無症状感染例は432人(前日から117人減)。内訳は寧夏回族自治区156人、チベット自治区49人、新疆ウイグル自治区30人、四川省27人、天津市26人、貴州省24人、黒竜江省15人、山東省13人、河南省11人、広東省10人、広西チワン族自治区10人、河北省9人、雲南省8人、内モンゴル自治区6人、陝西省6人、安徽省5人、湖北省5人、上海市4人、甘粛省4人、山西省3人、浙江省3人、湖南省3人、江西省2人、遼寧省1人、江蘇省1人、重慶市1人。

 無症状を含む新規感染者数は548人で、2日連続減。また、14日連続1千人以下を維持した。

 10月1日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は2945人(うち輸入性が631人)で、重症者は25人(輸入性ゼロ)。無症状の患者1万0363人(輸入性745人)が医学観察下にあるとのこと。

 10月1日の新規感染者数が3桁となった省市区は寧夏回族自治区のみ(162人)。緩やかな減少傾向を維持している。大部分が無症状で、中寧県に集中しているという。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月5日以降は連日複数の感染例が出現している状況。1日の新規感染者数は前日から11人減の27人で、深圳市、江門市、珠海市からの報告例。珠海市のケースは2人で、いずれも外地から到着し、閉塞管理の対象ではなかったとのこと。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数の緩やかなリバウンドが続き、一旦1万人(輸入性含む)水準まで増加した後、直近では3〜4千人台まで減少。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。入境時隔離検疫撤廃後も感染者数に大きな変化は生じていない。マカオについては1ヶ月以上にわたって市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持。こちらは中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持する方針を示している。

マカオとの陸路の玄関口のとなる広東省珠海市の拱北出入境ゲート(資料)—本紙撮影

マカオとの陸路の玄関口のとなる広東省珠海市の拱北出入境ゲート(資料)—本紙撮影

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