マカオのインターネット普及率90.0%…前年比1.5pt上昇、高齢者に限ると6.8pt上昇の72.1%=2022年

 マカオ政府統計調査局は3月22日、昨年(2022年)のマカオの家庭における情報技術(IT)使用状況調査結果を公表。

 同年のマカオのインターネット使用世帯数は19万5100世帯で、全世帯に占める割合は1.2ポイント(pt)上昇の95.8%だった。インターネットの普及が一層進んだことを反映している。

 モバイルブロードバンド使用世帯数のインターネット使用世帯全体に占める割合は前年から0.1pt下落の97.9%。ホームブロードバンド使用世帯数は1.1pt上昇の91.2%。このほか、コンピューター設備(ノート型パソコン、タブレット型コンピューター端末等)を保有する世帯数は14万7400世帯で、全世帯に占める割合は横ばいの72.4%。

 インターネット普及率は1.5pt上昇の90.0%。普及率を年齢層別にみると、最も高かったのは15〜24歳の99.5%で、横ばい。65歳以上は6.8pt上昇の72.1%となり、高齢者の生活におけるITの浸透が進む状況を反映した結果に。3〜14歳についても69.0%まで上昇。

 ネット接続頻度は、「毎日」との回答がインターネット使用人口全体の95.8%を占め、0.3ポイント上昇。毎日のネット接続時間の中位数は横ばいの3時間。

 ネット接続の目的については、政府のオンラインサービス利用(95.9%)、コミュニケーション・SNS閲覧(95.2%)、オンラインエンターテイメント(81.4%)、情報検索(78.1%)が主。オンラインバンキング(67.1%)は6.4p上昇で、上昇傾向を維持。また、政府による電子政務サービスの進展に伴い、インターネット利用者のうち40.2%が新型コロナ防疫対策ツールにあたる健康コード以外の政府部門のオンラインサービス(証明書申請、身分証、補助等の手続き)を利用し、政府の公式サイトやアプリを通じた情報収集や問い合わせ等が普遍化した。また、インターネット利用者の35.8%にあたる20万4000人(15.6%増)がインターネットショッピングの利用経験があり、約7割(69.1%)の14万0900人(22.5%増)がネットショッピングで衣類、履き物、ハンドバッグ及び関連アクセサリーを購入、過半数(52.5%)の10万7200人(46.2%)が食品、飲料を購入した。2022年第4四半期のネットショッピングにおける消費額の中位数は1700パタカ(日本円換算:約2万7900円)で、54.5%増。

 携帯電話の普及率は横ばいの93.8%。パソコンの普及率は1.1pt上昇の50.7%。

マカオにおける電子消費給付を使ったQRコード決済のイメージ(写真:マカオ政府経済・科技発展局/金融管理局)

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