1~9月の犯罪8.9%増―当局、取り締まり成果を強調

マカオ政府保安司(警察部門に相当)の張國華司長は11月15日、今年(2013年)1~9月のマカオの犯罪事案について記者会見を行った。同期間の整体犯罪活動は前年同期比8.9%増で、麻薬や文書偽造といった事案が増えたことが要因。

これまで大きな課題だった空き巣については、29.4%減少。ビル管理会社や市民との協力により大幅な改善を図ることができたという。

今年1~9月の整体犯罪活動は10,193件あり、前年同期から834件、8.9%増。そのうち暴力犯罪は62件、12.9%増。逮捕、起訴された人数は3,614人に上る。暴力犯罪が増加した要因は麻薬販売によるもので、警察が取り締まりを強化した結果。

人身に対する罪は1,902件で、3.5%増。そのうち傷害が1,271件で0.6%の微増、不法監禁が108件で、71.4%の大幅増となった。

財産に対する罪は5,707件、6.5%増。そのうち窃盗が2,880件で5.2%減、強盗が105件で19.2%減。

社会生活妨害罪は704件で34.4%の大幅増。そのうち文書偽造が43.5%、貨幣偽造が44.0%のそれぞれ増。

そのほか、不法入境者の勧誘、ほう助、収容、雇用が361件、15.0%増、麻薬販売と吸引がそれぞれ94.7%、23.6%の大幅増となり、全体の件数を押し上げる要因となった。

なお、同期間の青少年犯罪事案は36件で、47.1%の大幅減。対象となった未成年者数は55人。

また、不法入境者及びオーバーステイとなった者は32,321人。そのうち中国本土出身者の不法入境者が963人、観光ビザのオーバーステイが3,501人、その他渡航書類またはビザのオーバーステイが25,678人。外国人によるオーバーステイは143人減少の2,179人だった。

保安当局では、次々と出現する新型の犯罪に対する情報収集、研究、対策を推進し、犯罪抑止と取り締まりの強化により治安環境の維持に努めるとしている。

市内の巡回を行う特警隊 (c) 治安警察局

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