マカオの2022年医療統計公表…人口1000人あたりの医師数は0.1人増の2.9人に

 マカオ政府統計調査局は5月24日、2022年マカオの医療統計を公表。主な内容は下記の通り。

 2022年末時点の医師数は前年から4.1%増の1965人、看護師数は4.4%増の2863人。人口1000人あたりの医師数は2.9人、同看護師数は4.3で、それぞれ0.1人、0.3人増。

 2022年末時点におけるマカオで入院設備を持つ4つの病院の病床数は前年から23床減の1721床。年間の入院患者数は3.8%増の6.1万人(延べ、以下同)で、平均入院日数は0.5日延び8.2日に。病床使用率は1.1ポイント下落の69.6%。

 外来受診者数は1.6%減の193.1万人。人口1人あたり平均受診回数は2.9回で、女性の割合が61.1%。年齢別では、65歳が16.9%増の49.2万人で、全体の25.5%を占めた。診療科については、物理治療・リハビリテーション科が全体の12.3%にあたる23.7万人、次いで中医(漢方医)が22.4万人、内科が21.6万人。

 救急外来サービス受診者数は4.2%減の37.3万人。手術件数は4.5%減の1.8万件で、このうち眼科手術が3.8%増の3486件だった。

 プライマリーヘルスケアサービスを提供する公立及び私立のクリニック等の施設数は730軒で、受診者数は8.2%減の313.5万人。人口1人あたり平均受診回数は4.6回。政府医療機関に限ると13.1%減の76.2万人。

 病院及びクリニックにおける各種ワクチン接種総数は37.4%減の50.3万本で、新型コロナのmRNAワクチンについては11.6%増の19.1万本。

 献血協力者数は3.1%増の1万8214人。ただし、初回の献血成功者数は10.0%減の3002人に。

 参考までに、2022年末のマカオの総人口は約68万人。2022年はマカオ市中で複数回にわたって新型コロナの流行が出現し、凖ロックダウンに相当する厳しい防疫措置が講じられたこともあったが、同年末から段階的にウィズコロナへの転換が進んだ。

ビオンテック製のmRNAワクチンの接種を受けるマカオ居民(資料)=2021年3月3日(写真:マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センター)

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