中国本土の色仕掛け強盗団2組摘発…マカオで金のネックレス着用した高齢者狙う

 マカオ司法警察局は6月2日、中国本土の公安当局と共同で2組のクロスボーダー犯罪グループを摘発したと発表。

 両グループはマカオで金のネックレスを着用した高齢者を狙い、女の構成員が手頃な価格でマッサージをすると持ちかけてビルの階段やマンションの小部屋に誘い込んで強盗あるいは窃盗を行っており、マカオ司法警察局はこれまでに少なくとも2人(60代)の被害例を認知し、被害総額は約5万パタカ(日本円換算:約87万円)に上るという。

 マカオ司法警察局によれば、被害が発生したのはいずれも今年(2023年)4月で、発生場所はマカオ半島の中区と北区だったという。通報を受けた後、公共エリアの監視システムなどを活用して被疑者の身元を割り出し、すでに中国本土へ逃亡していたことから、中国本土の公安当局と情報共有を行ったとのこと。

 その後、中国公安当局が事件発生当日から近日にかけて広東省の深圳市及び珠海市で2グループの計14人(男女各7人、34〜54歳)を逮捕。被疑者はすべて中国内の同じ省の出身で、大半に窃盗、強要、恐喝などの前科があったが、2つの犯罪グループ間に関係性はないという。

 マカオ司法警察局では、今回、中国本土の公安当局との協力により、2つのクロスボーダー犯罪グループの摘発という成果を上げることができたとした上、マカオにこれらに関する未認知の被害例が存在する可能性も排除できず、同様の状況に遭遇した経験がある場合、すぐに通報するよう呼びかけた。

マカオ司法警察局(資料)=本紙撮影

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