マカオ司法警察局が密航支援グループ摘発…カジノホストら逮捕

 マカオ司法警察局は8月9日、密航支援グループ1つを摘発し、構成員の男女各1人と密航者の男3人の計5人を逮捕したと発表。

 同局がある密航グループに関する捜査を進める中、このグループが8日に複数人の密航(非合法出境)を手配するとの情報をキャッチし、コロアン島の黒沙エリア一帯で配備を行ったところ、午後6時頃から捜査対象に動きが確認され、タイミングを見計らって午後7時半頃に摘発したとのこと。

 逮捕された密航支援グループメンバーは中国本土出身の農業従事者の男(46)とマカオ人のカジノホストの女(38)。密航者は中国本土出身の男2人と香港人の男1人で、前者はそれぞれ中国本土出境禁止措置、マカオ入境禁止措置期間中でマカオへ密入境していたことが発覚。後者はマカオでマネーロンダリングに関与したとしてマカオ出境禁止措置期間中だったという。

 密航支援グループの男は警察の調べに対し、非法出境者を支援する目的でマカオ入りし、1人あたり2000人民元(日本円換算:約4万円)の報酬を得ていたとし、また非法出境者は密航費として5万〜7万人民元(約100万〜140万円)を支払っていたなどと供述したとのこと。密航支援グループの女は自家用車を使って運転手役を務めていたが、本件で逮捕された密航者のうちの1人に対してギャンブル用途として多額の違法な貸付けを行い、複数回にわたって利息を受け取っていたことも判明したという。

マカオ司法警察局(資料)=本紙撮影

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