マカオ治安警察局は8月18日、マカオ随一の観光名所として知られる世界遺産・聖ポール天主堂跡付近の路上で盗撮行為をしたとしてマカオ人の自称配送員の男（42）をプライベート生活侵入及びセクシャルハラスメント罪で逮捕、検察院送致したと発表。

　警察によれば、同月15日午後1時頃、中国本土からマカオを訪れていた観光客の女性2人（18歳と20歳）が聖ポール天主堂跡付近を散策していた際、このうち1人が背後から何者かに付きまとわれ、盗撮されているかもしれないと気づき、もう1人も何者かに尻を触れた感じがしたといい、異変に気づいた男が逃走を図るも、事情を知った同行の家族が男を追いかけて取り押さえ、警察に通報したとのこと。

　通報を受けた警察官が現場に到着した後、取り押さえられた男が所持していた撮影機材の録画内容をチェックしたところ、複数の女性を撮影したとみられるスカート内や太もも部分が映った動画10点以上が見つかり、このうち2点は通報した女性のものであることも確認され、その場で男を逮捕するに至ったという。

　男は警察の調べに対し、当日は運動を終えた後に興奮状態になり、現場を通りがかった際に短いスカートの女性が2人いるのを見つけて撮影してしまったと犯行を認める供述をしたとのこと。ただし、男は盗撮を始めた時期や録画した動画の用途については説明を拒否したという。