マカオ司法警察局がカジノ関連犯罪取り締まり目的の防犯パトロール実施…違法両替従事の中国人旅客4人摘発

 マカオ司法警察局では、各種違法・犯罪の抑止と取り締まりによる社会治安秩序の保護を目的とし、マカオ警察総局による指揮の下、広東省及び香港の警察当局との協力による大規模作戦「落雷2023」を継続展開している。

 同局が8月26日に発表した内容によれば、同作戦においてカジノ関連犯罪、特に「換銭党」と呼ばれる違法両替従事者への対応を強化して臨む中、同月25日夜から26日午前1時にかけて、捜査員25人を動員してカジノ施設が集積するマカオ半島・新口岸地区などのカジノ施設内及び周辺エリアで防犯パトロールを実施したとのこと。

カジノ施設内での身分証チェックの様子(写真:マカオ司法警察局)

 今回のパトロールでは146人(男89人、女57人)が調査対象となり、このうち違法両替に従事していたと疑われる中国人旅客4人(男3人、女1人)の身柄を拘束。警察署での4人に対する身元確認手続き及び調査を経て、全員について旅客の立場にふさわしくない活動に従事したことが確認されたほか、このうち2人がマカオで高利貸し及び密航(不法入境)に関与していたことが判明したという。すでに全員を治安警察局の入管部門へ全員の身柄を引き渡したとのこと。

 同局では、今後もマカオ社会全体の治安情勢を注視するとともに、適時適切な犯罪撲滅策を講じることで、マカオの良好な治安環境の保護と維持に全力を尽くし、市民と旅客の安全の保障に努めるとした。

 今年に入って以降、水際措置の大幅緩和によりマカオのインバウンド旅客数が急回復しており、繁華街や観光名所周辺の人流も明らかに増加している。このところ治安警察局、司法警察局、税関が連日市内各所で一斉取り締まりの実施や水際対策を強化して臨んでおり、ほぼ毎日なんらかの違法・違反行為が摘発されている状況。

違法両替に従事した疑いで警察署へ移送される男女(写真:マカオ司法警察局)

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