マカオ税関がマンションの一室に開設された運び屋の商品供給拠点を摘発

 澳門海關(マカオ税関)は9月30日、同月28日夜にマカオ半島北部・關閘エリア付近にあるマンションの一室に開設された違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)従事者向けの商品供給拠点1ヶ所を摘発したと発表。

 現場のある關閘エリアは中国本土との主要な陸路の玄関口・關閘イミグレーションに近く、以前から両地の間を往来する運び屋相手のビジネスを行う店舗や倉庫などが存在すると指摘されており、当局が高頻度でパトロールや摘発を行っている場所。

マカオ税関がマンションの一室に開設された運び屋の商品供給拠点を摘発(写真:澳門海關)

 税関によれば、通関人流が増える中秋節・国慶節ホリデーを前に、人混みに紛れて密輸を図る運び屋行為を未然に防ぐため、情報収集と分析を強化し、適宜取り締まりを実施する体制で臨む中、同月28日に司法警察局と合同でマンションの一室に開設された運び屋の商品供給拠点の摘発を行い、アルコール飲料、ブランド服飾品、乾物、コスメティック商品など計140点、市価約20万パタカ(日本円換算:約370万円)相当を押収し、6人(マカオ居民5人、違法就労の中国本土居民1人)を拘束したとのこと。

 摘発対象となった部屋については、事前に税関に情報提供があり、現場に職員を派遣して内偵調査を行っていたという。28日午後、關閘イミグレーションビルの出境フロアにあるマカオ側税関検査場の手荷物検査で5人の運び屋がこの部屋でピックアップした物品を運搬協力費名目の報酬を得て密輸したことが判明し、これを受けて税関と司法警察局が速やかに当該商品供給拠点の部屋に対する摘発を行ったとした。

マカオ税関がマンションの一室に開設された運び屋の商品供給拠点を摘発(写真:澳門海關)

 税関では、広く公衆に向け報酬目当てで運び屋行為に従事するようなことがないよう呼びかけ、今後も適宜法執行策を調整しながら全力を挙げて撲滅を図るとした。

マカオ税関がマンションの一室に開設された運び屋の商品供給拠点を摘発(写真:澳門海關)

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