マカオ国際空港で上海蟹の密輸入事案1件摘発…60匹発見

 澳門海關(マカオ税関)は1月8日、同月7日にマカオ国際空港の到着口にある税関検査場で大閘蟹(いわゆる上海蟹)の密輸事案を摘発したと発表。

 税関によれば、税関検査場のグリーンレーン(申告物なし)を通過した旅客の男1人が同じ包装の荷物を多数携行しており、中に疑わしい物品が入っている可能性があるとして税関職員が男を呼び止め、男の荷物に対するX線検査を実施したところ、上海蟹60匹(計24キログラム)の発見に至ったという。

マカオ国際空港の到着口で発見された密輸の上海蟹(写真:澳門海關)

 上海蟹をマカオへ輸入するにあたり、本来は認可及び検疫を受ける必要があるが、男は有効な書類を提示できなかったとのこと。男は51歳の中国人(中国本土居民)で、対外貿易法の規定に基づき起訴済みとした。

 旬のシーズンを迎えた昨年秋以降、マカオ国際空港で複数回にわたって上海蟹の密輸事案が摘発されている。
 
 税関では、マカオの食の安全と市民の健康を保護するため、運び屋行為及び来歴不明の食品のマカオ流入に対する警戒を強化して臨んでいるとし、市民に対して来歴不明の食材を購入しないこと、物品の出入りに関する法令の遵守を呼びかけた。

モニタに映し出されたX線の検査(写真:澳門海關)

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