「ミシュランガイド香港マカオ2024」星獲得店発表…マカオからは16店、変動多く

 仏ミシュラン社は3月14日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュランガイド香港マカオ2024」の星獲得リストの発表会をマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)グランドリスボアパレスで開催した。同タイトルは2009年の創刊で、2024年で16年目を迎える。

 マカオでは、マカオ半島中心部に位置するIRグランドリスボア内のロブション・オ・ドーム(コンテンポラリーフレンチ)とコタイ地区のIRシティ・オブ・ドリームズ マカオ内のジェード・ドラゴン(広東料理)の2店が前年に続いて三つ星を獲得。ロブション・オ・ドームはマカオで創刊以来16年連続三つ星を維持する唯一の存在に。

 2024年版において、マカオで星を獲得した店の数は前年から1店減の16店。初登場は2店あり、いずれも1つ星評価で、コタイ地区にあるIRウィンパレス内の譚卉(広東料理)と同じくシティ・オブ・ドリームズ マカオ内のすし金悦(日本料理)。このほか、星が格上げ/格下げとなった店もあった。前回に続いて今回も星を獲得した全店がIR施設に入っており、マカオならではの特色といえる。マカオには6つのIR運営会社が存在するが、星獲得店のうちメルコリゾーツ&エンターテインメント社系の施設内が5店を占めトップとなった。

マカオ唯一となる「ミシュランガイド香港マカオ」創刊以来16年連続で3つ星を獲得したグランドリスボアの「ロブション・オ・ドーム」(写真:SJM Resorts)

 ミシュランガイド香港マカオ2024で星を獲得したマカオのレストランのラインナップは以下の通り。(順不同)

三つ星
■ジェード・ドラゴン(広東料理)シティ・オブ・ドリームズ マカオ内
■ロブション・オ・ドーム(コンテンポラリーフレンチ)グランドリスボア内
※前年から1店減に。

二つ星
■アラン・デュカス・アット・モーフィアス(コンテンポラリーフレンチ)シティ・オブ・ドリームズ マカオ内
■風味居(湖南・四川料理)スターワールドホテル内
■泓(マカオ)(日本料理)ウィンマカオ内
■エイト(中国料理)グランドリスボア内
■淮揚曉宴(淮揚料理)ザ・ロンドナー・マカオ内
■ウィンレイ(広東料理)ウィンマカオ内
※淮揚曉宴が1つ星から昇格、エイトが3つ星から降格。トータルでは1店増。

一つ星
■オット・エ・メッツォ・ボンバーナ(イタリアン)ギャラクシーマカオ内
■譚卉(広東料理)ウィンパレス内
■蜀道(四川料理)MGMコタイ内
■麗軒(広東料理)ザ・リッツカールトンマカオ/ギャラクシーマカオ内
■パールドラゴン(広東料理)スタジオ・シティ内
■すし金悦(日本料理)シティ・オブ・ドリームズ マカオ内
■帝影樓(広東料理)アルティラマカオ内
■紫逸軒(広東料理)フォーシーズンホテルマカオ内
※初登場が2店あったが、トータルでは1店減。

 2021年版から新たに加わったレストランのサステナブルな取り組みを評価する新カテゴリー「グリーンスター」について、マカオから選ばれたのは、公立のツーリズム専門教育機関にあたるIFT(マカオ旅遊学院)が運営する教育実習施設を兼ねたIFTエデュケーショナルレストラン(マカオ料理)のみで、前年同様。同店は先行発表されたコストパフォーマンスが高いレストラン(香港マカオ版では前菜、メインディッシュ、デザートの3品で400香港ドル/マカオパタカ=約7600円以下が基準)をピックアップする「ビブグルマン」カテゴリーにも入選。マカオのビブグルマン掲載店は10店で、前年から3店増だった。

「ミシュランガイド香港マカオ2024」でメルコリゾーツ&エンターテインメント系のIR内にある5店が星を獲得(写真:Melco Resorts & Entertainment)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角、SJMホールディングスは5月9日、今年第…
  2.  マカオ政府文化局(ICM)は5月8日、風雨シーズンの到来を受け、同月初旬からマカオの文化財建築物…
  3.  マカオ司法警察局は5月8日、犯罪組織による空路を利用した麻薬密輸の摘発を目的に、情報をもとにマカ…
  4.  マカオ政府統計センサス局は5月8日、2024年第1四半期(1〜3月期)の住宅価格指数を公表。 …
  5.  マカオでウィンマカオ(マカオ半島新口岸地区)及びウィンパレス(コタイ地区)の両カジノIR(統合型…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun