傷害、恐喝、暴利増も麻薬関連大幅減―14年第1季犯罪事案

マカオ政府保安司(警察部門に相当)の張國華司長は5月15日、今年(2014年)第1季のマカオの犯罪事案について記者会見を行った。同期間の整体犯罪活動は前年同期比8.3%増で、傷害、恐喝、暴利といった事案が大幅に増えたことが要因。

一方、麻薬販売及び吸引については明確な減少、殺人と誘拐はゼロだった。

第1季の暴力犯罪は191件あり、前年同期から9件増。このうち、恐喝が19件増えた。この他、巡回及び捜査活動により1,186人を逮捕及び送検した。

人身に対する罪は576件で、13.8%増。このうち傷害が18.3%
(90件)増の388件。

財産に対する罪は2,023件、3.2%(62件)増。このうち恐喝及び暴利の増が目立ち、それぞれ211.1%(19件)、63.6%(21件)増。一方、窃盗が8.1%(86件)減、強盗が26.3%(10件)減。

社会生活妨害罪は203件で17.3%(30件)増え、特に文書偽造の26.0%(26件)増が目立った。

地域に対する妨害罪は203件。不服従が9.6%(12件)増、虚偽記載が37.5%(12件)増。

上記に分類されないその他犯罪は3.5%(14件)増となる415件。不法入境者の勧誘、ほう助、収容、雇用に関する案件が3.1%(4件)減の126件、麻薬密売と麻薬吸引がそれぞれ9.5%、40.3%減。また、ピンクチラシ配布が2件増の65件。

なお、同期間の青少年犯罪事案は4軒増の16件。対象となった未成年者数は20人。

また、不法入境者及びオーバーステイとなった者は12,581人。そのうち中国本土出身者の不法入境者が289人(32人増)、観光ビザのオーバーステイが1,328人(116人増)、その他渡航書類またはビザのオーバーステイが10,247人(1,655人増)。外国人によるオーバーステイは50人増の717人だった。

保安当局では、犯罪抑止と取り締まりの強化により治安環境の維持に努めるとしている。

14年第1季の犯罪状況について会見を行う張國華保安司司長(GCS)

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