マカオで過去最大規模の覚醒剤密輸事案摘発…運び屋がタイから空路で持ち込み

 マカオ司法警察局は10月28日、前日(27日)夜にマカオ国際空港で”アイス”と呼ばれる覚醒剤の密輸事案を摘発したと発表。

 同局によれば、同局薬物犯罪調査処が近日タイでいわゆる”運び屋”を雇い、空路マカオへ覚醒剤を密輸入した上、香港への密輸出を機としている麻薬密売組織が存在するとの情報を掴み、タイからの到着便の搭乗者の洗い出し捜査を経て疑わしい20代の台湾の男1人を特定。

 この男が10月27日夜にタイから空路マカオへ到着し、預け入れ手荷物の大型スーツケース1個を受け取ると同時に摘発を行い、スーツケースの中に入っていた3つのギフトボックスの中から10袋の茶葉に偽装したアイスが合計約11.1キログラム、末端価格にして約3630万パタカ(日本円換算:約7億円)分が見つかったとのこと。マカオにおけるアイスの密輸事案として、量、末端価格とも過去最大だったという。

マカオ司法警察局がマカオ国際空港で覚醒剤密輸事案摘発=2024年10月27日(写真:マカオ司法警察局)

 男は同局の調べに対して、組織の上役から指示を受け、報酬を得てマカオへ持ち込みを図ったことを認めた上、マカオへ持ち込んだ後すぐに香港へ向かう予定だったなどと供述。

 同局は男を麻薬・向精神薬密売の罪で検察院送致するとともに、この組織に対する追跡調査、また他のマカオを中継点とする組織の有無について調査を進めるとした。

警察が公開した証拠品=2024年10月27日(写真:マカオ司法警察局)

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