マカオ、違法賭博犯罪対策法施行初日のパトロールで違法両替従事の中国人2人逮捕

 近年マカオでは”換銭党”と呼ばれる違法両替従事者が主にカジノ施設内外で暗躍し、暴力、詐欺、窃盗、密航などさまざまな事件を引き起こしてきたことから、犯罪の温床として社会的問題化。中国本土の公安当局は今年(2024年)5月からがこれを撲滅するための包括的な作戦を展開しており、マカオ司法警察局でも積極的な協力と連携を強化して共同で対応にあたっている。

 また、対策の一環として、換銭党による違法両替行為を刑事罰の対象とするマカオの新法「打撃非法賭博犯罪法(違法賭博犯罪対策法)」が今月(10月)29日に施行された。

 マカオ司法警察局は10月30日、同法施行初日となる29日午前、コタイ地区にあるカジノ施設を対象としたパトロールを実施し、換銭党の中国人(中国本土居民)2人(50代の男と40代の女)を同法違反で逮捕したと発表。

 同局によれば、パトロール中の警察官がカジノ施設内にある喫煙ルームで声がけをする不審な男を発見し、動向をうかがっていたところ、男が客を見つけた後、仲間とみられる女が合流し、この女が客にスマートフォンの二次元バーコード表示画面を見せ、客がこれをスキャンするとともに、男が客にゲーミング(カジノ)チップを渡す様子が確認できたという。違法両替行為の疑いがあるとみて、警察官が上述の3人に対する職務質問を行い、客が違法な両替により3万香港ドル(日本円換算:約59万円)分のゲーミングチップを手に入れたと証言したことから、違法両替行為があったとみて換銭党とみられる男女を逮捕。

 同局の調べに対し、男女は容疑を認めた上、1万人民元(約22万円)を両替する毎に70人民元(約1500円)の差額を報酬として得ることができ、2人で折半していたなどと供述。同局では、2人を最大5年の禁固刑が科せられ、犯罪に絡む金銭・有価物のすべてが押収となる違法賭博犯罪対策法の賭博目的違法両替経営罪で検察院送致するとした。

 同局では、換銭党に対する取り締まりを継続実施するとともに、広く公衆に対して刑事罰の対象であるこれに関与しないこと、また両替の際は合法的なルートを利用するよう呼びかけた。

警察が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

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