マカオへの訪問者数、2024年1〜9月累計で2,590万人を突破…経済活性化やカジノ収益拡大に寄与

画像はイメージ

※この記事はオンラインカジノが合法な国に居住している方を対象としています

マカオ政府統計調査局は10月23日、2024年1月から9月までの累計で、マカオへの訪問者数が2,590万人を超えたことを報じた。前年同期比では30.1%の増加となるが、中国本土からの訪問者数が全体の約70%を占めている。なお、フィリピンや韓国、インドネシアなどの他アジア諸国からの観光客増加も確認でき、東南アジア全体からの市場が成長していることがわかる。

また、こうした訪問者数の増加は、カジノ収益の拡大およびマカオ経済の活性化に寄与している。オンラインカジノ専門家の小林翼氏が監修するこのURLをチェックするとわかるように、マカオは以前より、豪華絢爛な本場カジノを体験できる主要なカジノ国家として、観光客を誘致してきた。2019年以降は新型コロナウイルスの影響を大きく受けてきたが、マカオ観光業は今日のような力強い回復を見せ、結果としてランドカジノに回帰する人口も増加している。

マカオは以前より、本格的なギャンブルの贅沢さを体験できる主要なカジノ国家として、観光客を誘致してきた。2019年以降は新型コロナウイルスの影響を大きく受けてきたが、マカオ観光業は今日のような力強い回復を見せ、結果としてランドカジノに回帰する人口も増加している。

すでに昨年のカジノ売上は1,830.59億パタカ(約3.2兆円)に達していたが、この急成長には中国本土からの訪問者数増加が大きく貢献しており、特にVIPルームの利用が収益に関係していた。そして今年に入り、2024年1月から9月までの累計カジノ売上は前年同期比で31.3%増の1,693.55億パタカ(約3.0兆円)を記録した。

また、その結果、2024年1月から9月までの累計カジノ税収は、前年同期比で45%増の663億9,714万パタカ(約1.2兆円)に到達。歳入全体の82.6%をカジノ税収が占めているため、カジノ収益がマカオの安定した財政運営の基盤を支えている状況だ。

マカオ政府は今後、訪問者数増加に準じてさらなる観光政策を見直し、経済多様化を進める方針を打ち出している。2023年からは改正カジノ法の施行により、コンセッション制度が見直され、カジノ事業者には新たな条件を義務付け。ライセンス期間が10年に短縮されるとともに、地域社会への貢献や、ゲーミングテーブルとマシンの上限が設定された。また、MICE産業の育成にも力を入れ、ビジネス用途の観光客を積極的に誘致する方針となっている。つまり、BtoBおよびBtoCの両面での取り組みを強化していくことになる このような政策見直しに従い、マカオ政府は2025年から2026年にかけて、コロナ前の水準への回復を目指していく。そして、今日のように中国本土や東南アジアの観光客を主なターゲットにしつつも、将来的にはアメリカやヨーロッパなどの長距離市場からの観光客誘致にも取り組んでいくことが予想されるだろう。

<PR>

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ大学メインキャンパス内にある伍宜孫図書館エキジビションホールで12月5日、明・清代の史料に…
  2.  元NBA選手でバスケットボール界のレジェンドとして知られる姚明(ヤオ・ミン)氏が12月5日午後、…
  3.  マカオ政府身分証明局(DSI)は12月5日、同局が昨年(2023年)から発行を始めた最新版の居民…
  4.  マカオ治安警察局は12月4日、マカオ半島北西部の沙梨頭エリアにある路上で女子学生(成年)に対する…
  5.  数学(算数)及び科学(理科)の到達度に関する国際的な調査のひとつに国際教育到達度評価学会(IEA…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun