マカオ教育当局が2027年の国際数学・理科教育動向調査開始セレモニー開催

 数学(算数)及び科学(理科)の到達度に関する国際的な調査のひとつに国際教育到達度評価学会(IEA)が4年毎に行う「国際数学・理科教育動向調査(TIMSS=Trends in International Mathematics and Science Study)」と呼ばれるものがある。

 マカオは直近の2023年の第4学年(小学校4年生)を対象とした調査に初参加し、国際平均を大きく上回った。また、社会・経済的背景の高低による算数と理科の得点差が国際平均を下回り、成績の良い国・地域の中で最も小さかったことから、マカオ政府が児童に高品質で公平な教育を提供していることも明らかになった。

 マカオ政府教育青年発展局(DSEDJ)は1月22日、同月11日に次回2027年のTIMSS調査の開始セレモニーを開催したと発表。

 セレモニーにはマカオの教育界から約150人が参加し、次回TIMSS調査に関する内容とスケジュールの説明、前回調査の分析結果の共有などが行われたとのこと。

 DSEDJでは、科学教育を通じて国(中国)を発展させるという国家戦略を実践し、国際的な評価研究の成果を教育政策の立案に積極的に活用することで、生徒・児童の学習深度や能力に合った多様なカリキュラムを用意し、人材育成の促進につなげていくとした。

2027年TIMSS調査開始セレモニーで祝辞を述べるマカオ政府教育青年発展局の龔志明局長(写真:DSEDJ)

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