マカオ、AIが設計したスマートバス停が運用開始に…MGMとJCDecauxが手がける

 マカオで統合型リゾート(IR)を運営するMGMチャイナホールディングス社(以下、MGM)とマカオの公共路線バス停の整備を担うJCDecaux(マカオ)社は1月27日、機能性、持続可能性、スマートテクノロジーの融合と周辺環境との調和を両立させたユニークなデザインを持つスマートバス停を共同で設置し、同日から運用を開始したと発表。

 設置場所はMGMがコタイ地区で運営するIR施設「MGM」コタイ前の「體育館大馬路/美獅美高梅(AV. NAVE DESPORTIVA / MGM COTAI)」バス停で、50・701X、N5系統が経由するとのこと。

 このプロジェクトは、MGMが理念として掲げる「Making Great Moments for its visitors(参考訳:訪問客に素晴らしいひとときを)」を体現したもので、JCDecaux(マカオ)とのコラボレーションにより、バスの乗客へ高い快適性、利便性、リアルタイム運行情報を提供し、アクセス体験を最適化する取り組みという。

 また、バス停のデザインはMGMのデザインチームが作成したプロンプトをもとに、AI(人工知能)を使って生成したことも明らかにした。最初のデザインコンセプトを生成した後、両社の共同による各種検証を行い、安全性と機能性を確認済みとのこと。

 バス停には、他の次世代型バス停と同様のリアルタイム運行情報、最新の気象情報、安全情報メッセージを表示するデジタルサイネージのほか、乗客の利便性を考慮し、USB充電ポート、目の不自由な乗客のための点字プレート、足の不自由の乗客のためのワイドなウェイティングエリアといったアクセシビリティ機能の強化も行われているとした。

 マカオでユニークなデザインのスマートバス停を共同設置するのは今回が初めてのケースという。

MGMとJCDecauxが共同で設置したユニークなデザインのスマートバス停(写真:MGM)

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