マカオ、2024年通期の対外商品貿易統計公表…輸出増・輸入減に

 マカオ政府統計・センサス局は1月27日、昨年(2024年)通期及び12月の対外商品貿易統計を公表。

 昨年通期の貿易総額は前年比8.2%減の1421.5億パタカ(日本円換算:約2兆7358億円)。輸出総額は1.1%増の134.9億パタカ(約2596億円)で、このうち再輸出が1.8%増の120.0億パタカ(約2310億円)、マカオ製の製品の輸出が4.0%減の14.9億パタカ(約287億円)。輸入総額は9.0%減の1286.7億パタカ(約2兆4764億円)となり、貿易赤字は129.3億パタカ(約2488億円)縮小の1151.8億パタカ(約2兆2162億円)に。

 輸出先別では、香港が0.7%増の96.0億パタカ(約1847億円)、EUが42.9%増の2.2億パタカ(約42億円)だった一方、中国本土は23.3%減の7.5億パタカ(約144億円)、米国が31.1%減の3.0億パタカ(約58億円)。品目別では、紡績品・衣料が16.0%増の15.2億パタカ(約292億円)、非紡績商品については0.5%減の119.7億パタカ(約2303億円)。

 輸入品の原産地別では、中国本土が2.6%減の394.7億パタカ(約7594億円)、EUが15.7%減の376.1億パタカ(約7237億円)だったが、日本は6.2%増の91.2億パタカ(約1755億円)。輸入元別では、中国本土が0.3%増の209.6億パタカ(約4033億円)、香港が11.7%減の1006.0億パタカ(約1兆9356億円)。品目別では、消費財が14.3%減の911.0億パタカ(約1兆7529億円)。このうち食品・飲料が6.0%減の222.7億パタカ(約4285億円)、衣料品・靴類が3.7%減の128.8億パタカ(約2478億円)、ゴールド製ネックレスが29.0%減の102.6億パタカ(約1974億円)。このほか、燃料・潤滑油は10.2%増の78.7億パタカ(約1514億円)、携帯電話は13.9%減の45.3億パタカ(約872億円)、建築資材は34.4%減の19.9億パタカ(約383億円)。

 昨年12月単月の輸出総額は前年同月から2.8%減の10.6億パタカ(約204億円)。再輸出は3.2%減の9.3億パタカ(約179億円)で、このうちダイヤモンド・ダイヤモンド製ネックレスとコスメティック・スキンケア用品がそれぞれ63.3%、41.5%減、酒類と衣料品はそれぞれ1.6倍、45.7%増。マカオ製の製品の輸出は0.2%増の1.3億パタカ(約25億円)となり、このうち医薬・有機化学製品と銅・銅製品がそれぞれ8.5%、0.9%増、衣料品とコンフェクショナリーはそれぞれ29.5%、0.4%減。輸入総額は6.7%減の111.3億パタカ(約2142億円)。このうち建築資材、ゴールド製ネックレス、ハンドバッグ・財布がそれぞれ55.9%、32.4%、22.0%減、携帯電話とカジノ用製品はそれぞれ76.0%、72.2%増。単月の貨物貿易赤字は100.7億パタカ(約1938億円)。

マカオ歴史市街地区にあるモンテの砦から望む町並み(資料)=2020年4月本紙撮影

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