マカオでインフルエンザによる今年初の死亡例確認…流行ピーク迎える

 マカオ政府衛生局(SSM)は2月7日夜、同日マカオでインフルエンザによる死亡例が2件確認されたと発表。今年に入って以降、死亡例が確認されたのは今回の2例が初めてのケースとなる。

 第1例の患者は慢性疾患を持つマカオ人の女性(69)で、A型インフルエンザに感染し、肺炎を併発。第2例は高リスク群に属するマカオ人の女性(35)で、A型インフルエンザに感染し、急性心筋炎を併発。いずれも今年度インフルエンザワクチン接種は受けていなかったという。

 今年に入って以降、インフルエンザの重症化症例は7例確認されており、このうち死亡例は上述の2例とのこと。

 同局では、目下マカオはインフルエンザの流行ピーク期を迎えているとし、市民に対して特に注意して感染予防に取り組むとともに、ワクチン未接種の市民、中でも妊婦、幼児、高齢者、慢性疾病を持つ人に対し、速やかに接種を受けるよう呼びかけを行った。

 参考までに、マカオの人口は約68万人。マカオと隣接する人口約750万人の香港でもインフルエンザの流行が拡大しているといい、今年に入って以降の死亡例は3桁に達している。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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