マカオでデング熱感染症例―中国珠海で罹患か

マカオ政府衛生局は8月12日、マカオでデング熱感染症例が1件見つかったことを明らかにし、市民に対して予防措置を講じるよう呼びかけている。デング熱は蚊を媒介にしてデングウイルスの感染により起こる急性の熱性感染症で、発熱、頭痛、筋肉痛、皮膚の発疹などが主な症状。

患者はマカオ半島の沙欄仔地区に住む49歳の女性で、8月2日に発熱し、全身筋肉痛、眼痛などの症状が見られたという。その後、8日午前になって四股に赤い発疹が現れたことから、近くにある総合病院の鏡湖医院を訪れて診察を受けた。その後、12日になって衛生局付属の研究所(公共衛生化驗所)が行った検査でデング熱ウイルスの陽性反応が出たことがわかった。患者が7月24日に中国・広東省珠海市拱北の市場へ数時間買い物をしていたこと、発症までの潜伏期間、検査結果などから、衛生局では輸入性のデング熱症例であると判断した。なお、患者は9日には熱が下がり、快方に向かっており、家族にも類似症状は見られないという。

日本の厚生労働省のデング熱関連情報ウェブサイトによると、日本国内で感染した症例は、過去60年以上報告されていない。ただし、海外の流行地で感染して帰国した症例が近年では毎年200名前後報告されているという。マカオに近い中国・広東省や東南アジアも流行地として知られる。

マカオ衛生局では、デング熱予防のため、自宅やオフィス周辺で蚊の発生源となる水たまりの除去、流行地の東南アジアや広東省を訪れる際は単色の長袖シャツを着用すること、宿泊する場合は空調付きまたは蚊帳などのある施設を選び、外出時は虫除けスプレー等を使用するよう市民に呼びかけている。また、デング熱と疑われる症状が出た場合、すぐに医師の診断を受ける必要があるとし、マカオの医療機関では無料のデング熱診断を行っている。

デング熱予防を呼びかける衛生局の特設ウェブサイト

デング熱予防を呼びかける衛生局の特設ウェブサイト

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は6月13日、マカオで4人の被害が確認された特殊詐欺(電話詐欺)事案に絡み、香港…
  2.  マカオ治安警察局は6月13日、公共エリアにおける賭博行為でローカルの男女5人(57〜70歳)を検…
  3.  マカオ政府海事・水務局(DSAMA)は6月13日、同局が管轄するギア灯台(東望洋燈塔)について、…
  4.  英「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)」は6月12日、2024年度のTHE世界大学影…
  5.  マカオ司法警察局は6月12日、同日カジノ施設などが集積する繁華街のひとつ、マカオ半島新口岸地区に…

ピックアップ記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年6月号
(vol.132)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun