マカオから日本への旅行者が1割増—6年ぶり円安で

ここ最近、日本円と米ドルの為替相場が6年ぶりの円安水準となったことを受け、マカオ市民の日本への旅行意欲が高まっているという。マカオの通貨「パタカ」は米ドルと連動している。地元旅行業者によると、このまま円安傾向が続けば今年のマカオから日本への渡航者は前年比1割程度の増になりそうという。

9月12日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。マカオ観光業議会の胡景光理事長によると、香港やマカオ市民にとって日本は人気の旅行先になっており、今年のマカオ市民の海外旅行が前年比を2割増を見込む中、円安が続けば日本行き旅客は1割増になるとの見方を示した。

なお、2013年にマカオの旅行社のサービス(団体ツアー及び個人旅行)を利用して日本へ渡航したマカオ籍の旅客はのべ21,448人だった。地元旅行社を通さずに航空会社やホテルのウェブサイトを利用して予約する旅客もいるため、実際の渡航客数はこれよりも多いものとみられる。

マカオでは自動車や食品、日用品などの日本産品の人気が高く、円安の影響によるマカオでの小売価格の低下を望む声も多い。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

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