マカオ政府電信管理局は9月15日、今年11月19日にLTE通信（4G）通信ライセンスの公開入札を行うことを発表。ライセンス発給の数は4で、期間は8年間。2015年中にマカオの半分以上、その後1年以内に全エリアで良好な通信ネットワークを構築すること等を条件としている。

なお、最初のライセンスを発給後、市場の需要に応じて新たに1つライセンスを追加する可能性にも言及している。

マカオでは4社の通信事業社がモバイルサービスを展開している。地元有力紙「澳門日報」によると、このうち最大手のCTM（澳門電訊）、香港系の3（和記電話）、中国本土系の中国電信が同社の取材に対して4Gライセンスへの応札を具体的に検討していると回答し、香港系のSmarTone（數碼通）からは具体的な回答を得られなかったという。CTMでは3年前から4Gサービス開始に向けた準備を行っていると自信をみせた。

マカオ周辺では香港、広東省ですでに4G通信サービスが展開されており、マカオの遅れが指摘されてきた。マカオではモバイルデータ通信の拡大に伴い3G通信網のキャパシティが逼迫していることもあり、4G通信サービスの導入によるユーザーの分散が解決策の1つとして模索されてきた現状がある。一方、マカオでは2Gから3Gへの全面移行時期については、再三延期の上で2015年6月に予定されている。

ついにマカオにも4G時代が到来間近（写真はマカオ市街イメージ）—本紙撮影