マカオ7月新規住宅ローン貸付承認額、対前月減、対前年増

マカオ政府金融管理局は9月16日、今年(2014年)7月の対住宅及び商業物件ローン新規貸付承認総額を発表。前月比の新規貸付額は住宅向け減少、商業向けが増加となった。未返済ローン残高についてはともに増。住宅ローンは極端に増えた非居民向け融資の反動減とみられる。

7月の新規住宅ローン貸付承認総額は55億パタカ(日本円換算:約739億円)で、前月比40.0%減。うち、マカオ居民が占める割合は97.8%。金額ベースでは前月と比較してマカオ居民向けが22.3%減、非居民向けが94.7%の極端な減となった。前年同期比での新規住宅ローン貸し付け承認総額は23.6%増。

未完成物件に対する新規貸付は11億パタカ(約148億円)で、前月比60.6%減。このうちマカオ居民向けが96.0%を占め、前月から58.1%増。昨年同期との比較では3,116.7%増。

商業物件への新規貸付は前月比60.5%増の175億パタカ(約2,351億円)。うち、マカオ居民によるものが88.2%を占めた。金額ベースでは、マカオ居民によるものが43.0%、非居民向けが1,838.5%のぞれぞれ増。前年同月比では580.3%増。

7月末現在の住宅ローンの未返済残高は1,408億パタカ(約1兆8,914億円)で、前月末から2.2%、前年同時期から29.9%のそれぞれ増。このうちマカオ居民が占める割合が94.1%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から2.3%、0.4%増。

商業物件向けローン未返済残高は前月末から5.7%、前年同時期から43.4%増となる1,111億パタカ(約1兆4,924億円)。このうちマカオ居民が占める割合が90.7%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から4.2%、23.5%増。

7月末締めの住宅ローン未返済比率は0.06%で、前月末と同水準、前年同月から0.01ポイント上昇。商業物件向けローンの未返済比率は0.07%で、前月末、前年同月から0.01ポイント下落。

新興高級住宅街として知られるマカオ・タイパ島中心部の高層マンション群(資料)—本紙撮影

新興高級住宅街として知られるマカオ・タイパ島中心部の高層マンション群(資料)—本紙撮影

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