マカオ税関、ニセ高麗人参販売の漢方薬店摘発

マカオ税関知的財産権庁は10月10日、マカオ半島の中区、花王堂区の3軒の漢方薬店に立入検査を行い、韓国人蔘公社が製造する正官庄「天」ブランドの高麗人参の偽物162缶、正規品の市価にして約300万パタカ(日本円換算:約4千万円)相当を押収するとともに、いずれもマカオ籍の店の関係者ら3名を逮捕したことを明らかにした。

税関当局によると、この3軒の漢方薬店について、韓国の有名高麗人参ブランドの偽物を販売しているのではないかとの消費者から多数の通報や苦情が多数寄せられていたという。

正官庄「天」ブランドの高麗人参は世界各地で限定販売されている商品で、正規品の価格は1缶600g入りのもので75,000パタカ(約100万円)にも達するもの。しかし、今回摘発された漢方薬店では、偽物を1,500〜3,000パタカ(約2〜4万円)で販売していた。

3軒の漢方薬店では2012年から偽物の高麗人参を販売しており、毎月10万パタカ程度の不法な利益を上げていたものとみられる。税関では商品の仕入れルートの解明を進めるとしている。

漢方薬店から押収した偽物の高麗人参と正規品との違いを解説する税関職員(写真:澳門海關)

漢方薬店から押収した偽物の高麗人参と正規品との違いを解説する税関職員(写真:澳門海關)

 

税関による偽物の高麗人参を販売していた漢方薬店に対する立入検査の様子(写真:澳門海關)

税関による偽物の高麗人参を販売していた漢方薬店に対する立入検査の様子(写真:澳門海關)

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