マカオ沿岸でピンクイルカ生態調査実施―民政総署と中山大学

マカオ政府民政総署は10月13日、マカオ周辺水域におけるピンクイルカ(中華白海豚、日本語名:シナウスシロイルカ)の生態調査を中山大学と合同で実施する準備を進めていることを明らかにした。近日、コロアン島のハクサビーチや龍爪角沖合でピンクイルカが相次ぎ確認されており、マカオ沿岸のピンクイルカ及び海洋哺乳類に関する情報収集が目的。

9月23日、民政総署の管理職ら6名と中山大学海洋学部の吳玉萍教授率いる研究チームが広東省漁業局の協力を得てマカオ国際空港東側から竹灣ビーチ正面海域を経て珠海市桂山島の西にある三角洲と青洲島一帯水域の視察を実施。この際、50頭を超える大きな群れを含む70頭のピンクイルカを発見したという。中山大学海洋学部の調査データによると、珠江口に生息するピンクイルカの数は約1,500頭とのこと。

シナウスシロイルカの学名はSousa chinensis、主にインド洋から太平洋沿岸に生息している。絶滅危惧種で、中国の第一級保護動物にも指定されている。中国では長江以南の沿岸部に生息し、広東省の珠江口、雷州半島東側、広西チワン族自治区の三娘湾で比較的大きな群れが目撃されている。

シナウスシロイルカ(写真提供:中山大学海洋学院)

シナウスシロイルカ(写真提供:中山大学海洋学院)

 

マカオ国際空港東側沿岸で撮影されたシナウスシロイルカの写真(写真提供:中山大学海洋学院)

マカオ国際空港東側沿岸で撮影されたシナウスシロイルカの写真(写真提供:中山大学海洋学院)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ金融管理局は10月15日、今年(2024年)9月末のマカオ特別行政区の外貨準備高(外匯儲備…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオ生産性・技術移転センター(CPTTM)は10月14日、マカオ招商投資促進局と合同で同月16…
  4.  マカオ国際空港の運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)は10月14日、世界各地か…
  5.  マカオ政府の発表によれば、マカオ行政長官の賀一誠(ホー・ヤッシン)氏が10月14日午前、政府本部…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年10月号
(vol.136)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun