マカオ立法会、動物愛護法案を全会一致で可決

10月24日に開催されたマカオ立法会大会で、動物愛護法(動物保護法)法案の採決が行われ、出席議員全員の賛成で可決した。法案では動物の遺棄、虐待を行った者に対して厳罰を科すことなどが盛り込まれている。

動物の遺棄に対する罰金は現行の700〜5,000パタカ(日本円換算:約9,371〜66,935円)から、動物愛護法では5,000〜40,000パタカ(約66,935〜535,482円)へ大幅に引き上げられ、動物虐待については最高で懲役3年の刑事罰となる。

コタイ地区の出入境施設付近で見かけた飼い主不明の犬(資料)―本紙撮影

コタイ地区の出入境施設付近で見かけた飼い主不明の犬(資料)―本紙撮影

法案で禁止する虐待の範疇には、殺害、遺棄、動物同士の格闘、生後間もない動物の展示及び販売が含まれる。ただし、食肉用(犬猫を除く)、研究用(犬猫を除く)、伝染病、安楽死、防疫のための殺鼠、人間の生命、身体、健康、財産、公共の安全を脅かすものは例外とした。

建設現場や資材置場、駐車場などの空き地で放し飼いにされている犬についても、民政総署への届出及び避妊手術の実施などが必要となる。

10月24日に開催されたマカオ立法会大会(写真:新聞局)

10月24日に開催されたマカオ立法会大会(写真:新聞局)

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