違法宿泊施設から不法入境者ら7人—マカオ・山邊巷

マカオ治安警察局は10月22日、少なくとも2ヶ月に渡って違法宿泊施設として営業していたマカオ半島山邊巷のマンションの部屋の捜索を行った。部屋に板いずれも中国本土出身の宿泊客の男女7名を拘束して取り調べを行った結果、2名が不法入境者であるとわかった。また、別の暴力事件で逮捕された中国本土出身でオーバーステイだった女がこの宿泊施設の経営者と判明。

違法宿泊施設として営業いていたマンションはベッドルームが3室、リビングが1室という間取りで、30〜50代の男女7人が宿泊していた。客らは互いに面識がなく、それぞれ1室1日あたり100〜300パタカの費用で宿泊していたという。宿泊期間は数日から2ヶ月とまちまちだった。

宿泊客7人のうち、40歳台の湖南省出身の男が不法再入境、50歳の上海出身の男が不法入境かつ他人名義のマカオ居民証を所持していた。マカオ居民証は中国本土で購入したと供述しているという。

また、捜索と同日、司法警察局がマカオ半島新口岸地区のカジノで発生した暴力事件で逮捕した50歳台の女が、この違法宿泊施設の経営者であることが判明し、治安警察局に身柄を引き渡した。女はカジノ内で紹介を受けた男からの紹介でこの違法宿泊施設の客となった後、運営を任されていたと供述しているとのこと。警察では逃亡中の関係者の行方を追っている。

合法宿泊施設への宿泊を呼びかけるチラシ(旅遊局ウェブサイトより)

合法宿泊施設への宿泊を呼びかけるチラシ(旅遊局ウェブサイトより)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun