マカオのタクシー料金、年内にも値上げの公算

マカオ政府交通事務局の汪雲(ウォン・ワン)局長は11月9日、地元テレビ局TDMの公開討論番組「澳門論壇」にパネラーとして出演した際、マカオのタクシー業界団体が要望していた料金の値上げについて、年内にも承認する可能性が高いとの見方を示した。

マカオの2つのタクシー団体が昨年10月、今年4月に政府に提出した値上げプランの内容は、初乗り(1.6キロメートル)を現在の15パタカ(日本円換算:約216円)を17〜18パタカ(約245〜260円)に、加算料金を1.5パタカ/毎230メートル(約22円)を2パタカ/毎250メートル(約29円)にしたいというもの。業界によると、燃料価格、メンテナンス価格、車輌リース費がいずれも上昇しており、営業コストが増大しているため、値上げ要請に踏み切ったと説明している。

汪雲局長は、タクシー料金の値上げは近年の物価上昇、市民による受認度、業界の要望などを総合判断して決定するが、今回の値上げ幅については市民の理解を得られる範囲だろうと語っている。

前回の値上げは2012年7月で、値上げが実現すれば約2年半ぶりとなる。

マカオのタクシー(資料写真)—本紙撮影

マカオのタクシー(資料写真)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土で5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴー…
  2.  マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…
  3.  澳門海關(マカオ税関)は4月28日、各イミグレーション施設で検査体制の強化を図り、違法な運搬活動…
  4.  マカオ政府統計・センサス局が4月26日に公表した資料によれば、今年(2024年)3月の総合消費者…
  5.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun