中国、お得意様マカオ相手の貿易収支大幅黒字=返還後の二地域間貿易額年平均12%増

中国税関総署が12月12日に発表したデータによると、今年(2014年)1-11月の中国本土とマカオの二地域間貿易額が前年同期比3.7%増となる33.6億米ドル(日本円換算:約3991億円)だったことが分かった。なお、中国の対外貿易総額は0.3%増。12月13日付地元有力紙「澳門日報」が12日の中新社電を引用して伝えた。

中国税関総署の統計によると、マカオがポルトガルから中国へ返還された1999年から2013年までの累計輸出入額は302.9億米ドル(約3兆5980億円)に達し、年平均伸長率は11.9%に達する。このうち、中国本土からマカオへの輸出が12.1%増の271.3億米ドル(約3兆2227億円)、マカオからの輸入は10.0%増の31.6億米ドルとなり、マカオ相手に大幅な貿易黒字を確保している。

中国本土とマカオの二地域間貿易額は、1999年の返還時に7.4億米ドル(約879億円)だったが、2007年には29.2億米ドル(約3469億円)にまで急成長。その後、世界的金融危機の影響のあった2008-09年にマイナス成長となったが、2010年以降増加に転じ、2013年には年成長率19.4%となる35.7億米ドル(約4241億円)だった。13年の中国全体の対外貿易額成長率は7.6%。

サービス関連産業が主体のマカオでは、生活必需品のほとんどを海外からの輸入に頼っており、中でも生鮮食品、加工食品、消費材など身近な商品の多くが中国から供給されている。

マカオを訪れる年間3000万人の域外からの旅客のうち、およそ7割を中国本土からの旅客が占める。ギャンブルやショッピングなど、マカオでの消費額も大きい。

マカオの中国本土依存はますます高まっている状況。

観光客で賑わうマカオ歴史的市街地区のストリート(イメージ)=マカオ・大三巴街—本紙撮影

観光客で賑わうマカオ歴史的市街地区のストリート(イメージ)=マカオ・大三巴街—本紙撮影

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