中国・広東省の税収およそ19兆円、20年連続全省トップ=14年

香港・マカオと隣接する中国南部の広東省では都市部、農村部ともに安定した住民の収入増が続いている。昨年(2014年)の広東省の1人あたり可処分所得は2万5685元(日本円換算:48.9万円)となり、名目成長率は9.7%、物価変動を除いた実質成長率は7.2%となった。

マカオの日刊紙「澳門日報」が2月14日付紙面で報じた。農村住民の可処分所得の増が都市住民を上回るペースで、農村と都市の格差縮小も進んでいる。

広東省の都市住民の可処分所得は3万2148.1元(約61.2万円)で、名目8.8%、実質6.4%成長。このうち、賃金所得は5.6%増の2万4315.6元(約46.3万円)。

農村住民の可処分所得は1万2245.6元(約23.3万円)で、名目10.6%、実質8.3%成長。このうち、賃金所得は9.7%増の6220.3元(約11.8万円)となった。

昨年の広東省の歳出の伸びは縮小したが、民生分野については拡大した。歳出は9134.33億元(約17.4兆円)で、3.2ポイント減の10.5%増。このうち、教育、社会保障、就業支援等の民生分野の歳出が0.5ポイント増の67.6%を占める6177.11億元(約11.8兆円)。

広東省の国税収入は12.5%増となり、初めて大台突破となる1兆152.21億元(約19.3兆円)を記録。20年連続で全省トップの座をキープした。

広東省の面積は17万9800平方キロメートルで、中国の省では15番目の広さ、日本のおよそ半分にあたる。人口は約1億人で、中国全省一。

中国・広東省広州市にある大型ターミナル駅、広州南駅(資料写真)—本紙撮影

中国・広東省広州市にある大型ターミナル駅、広州南駅(資料写真)—本紙撮影

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