パンダのつがい、夏前にマカオ到着へ=返還15周年「プレゼント」

マカオ政府民政総署管理委員会の梁冠峰委員は2月14日、昨年(2014年)12月に中国の習近平国家主席が返還15周年式典にあたって贈呈を発表したジャイアントパンダのつがいについて、現在選定作業を進めており、今年上半期中にもマカオへ到着するとの見通しを明らかにした。

マカオの日刊紙「澳門日報」が2月15日付紙面で報じた内容によると、夏季シーズンのマカオは高温多湿でパンダの輸送には不向きとなることから、上半期中に輸送を完了するという。

また、現在マカオのコロアン島にあるマカオジャイアントパンダパビリオンで飼育、展示を行っているオスのカイカイ(開開)については、全国ジャイアントパンダ繁殖計画に参加を求められる可能性が高いとし、故郷の四川省に里帰りしたままマカオへ戻らないこともあり得るという。カイカイは今年で6歳となり、すでに交配可能な年齢。健康状態も良好、体力も十分という。全国ジャイアントパンダ繁殖計画には、香港からメス1頭が参加している。

カイカイはマカオ返還10周年の際にプレゼントとしてマカオに贈られることが決まり、メスのシンシンとともに2010年12月にマカオへ到着。マカオでの繁殖を目指していた中、昨年6月にシンシンが急性心不全で亡くなるという不幸に見舞われていた。

マカオで飼育、展示されているオスのジャイアントパンダ「開開(カイカイ)」=2014年11月、コロアン島・マカオジャイアントパンダパビリオン(写真:IACM)

マカオで飼育、展示されているオスのジャイアントパンダ「開開(カイカイ)」=2014年11月、コロアン島・マカオジャイアントパンダパビリオン(写真:IACM)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)運営会社は9月10日、複数回グラミー賞にノミネート…
  2.  マカオは今年(2024年)五年に一度のマカオ特別行政区行政長官選挙イヤーを迎えている。マカオ行政…
  3.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)スタジオ・シティ運営会社は9月10日、中秋節に合わ…
  4.  マカオ政府体育局は9月9日、同社とスターマックエンターテインメントプロダクションが主催する3人制…
  5.  マカオ政府衛生局(SSM)は9月9日夜、近日マカオの近隣地区の衛生当局から通知のあった3件のデン…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun