香港で今冬3例目の鳥インフル患者発生、季節性の死者も250人超と深刻=現地日本領事館が在留邦人に注意呼びかけ

2月23日に香港で今冬3例目となる鳥インフルエンザA(H7N9)のヒトへの感染が認められたことを受け、在香港日本国総領事館は今日(2月25日)、香港・マカオ在留邦人に緊急メールを送信して注意を呼びかけた。

香港政府の発表によると、今冬第3例目の感染者は61歳の男性。現在、香港島のクイーンメリー病院に入院しており、容態は危篤状態にあるとのこと。また、政府の調査で、患者は2月14日に広東省東莞市のマーケットを訪れ鶏肉を購入したことがわかっているという。

今冬、香港では季節性インフルエンザ(H3N2)も猛威を振るっており、今年に入ってから2月23日までの間に250人以上が死亡する深刻な事態となっている。

在香港日本国総領事館では、鳥インフルエンザ等への対応として、発熱、咳などの呼吸器感染の症状が発症、特に高熱の発症や呼吸困難の症状が見られた場合、速やかに医師の診断を受けるよう呼びかけている。また、感染予防対策として、生きたと鳥を取り扱うマーケットや家禽飼育場への立ち入りを避け、不用意に鳥・家畜に近寄ったり触れたりせず、死んだ鳥や放し飼いの家禽、鳥の排泄物に汚染されたものとの接触を避ける、手洗い、うがいの励行、人混みを避け、人混みではマスクをするなどの対応を挙げている。

なお、2月24日現在、マカオにおける鳥インフルエンザA(H7N9)の感染例、季節性インフルエンザ(H3N2)による死亡例はいずれも報告されていない。

九龍半島・尖沙咀からヴィクトリア港、香港島のビル群を望む(資料写真)—本紙撮影

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