中国産野菜食べ中毒症状、残留農薬原因=マカオの家族3人救急搬送

マカオで中国産野菜を使った野菜スープを食べた家族3人が中毒症状を起こし、救急搬送されていたことが明らかとなった。

マカオ政府衛生局が2月27日に発表した内容によると、救急搬送されたのはマカオに住む夫婦と子供の一家3人で、年齢は12〜52歳。2月26日午後7時頃、夫人が中国広東省珠海市の拱北地区にある市場で購入したフダンソウ(ほうれん草に似た葉もの野菜)を使った野菜スープを食べた後、午後8時頃になって頭痛、めまい、動悸、かすみ目、疲労などの症状が出たという。その後、午後9時半頃にマカオの仁伯爵綜合病院へ緊急搬送され、夫婦は治療を受けた後、同日中に自宅に戻ることができたが、子供は翌日午後まで入院したという。

同局では、初期調査の結果として残留農薬による中毒が原因の可能性が高いと発表。同時に、外地から未検疫の食材を持ち込まないよう市民に呼びかけた。

マカオ北部の關閘と広東省珠海市の拱北は陸続きとなっており、容易に往来が可能な位置関係。中国本土からマカオへ輸入される肉類、魚介類、野菜類などの生鮮食品は検疫を受ける必要があるが、今回の事案のように個人旅客により手荷物として持ち込まれるケースもあるという。

マカオとの陸路の玄関口のとなる広東省珠海市の拱北出入境ゲート(資料)—本紙撮影

マカオとの陸路の玄関口のとなる広東省珠海市の拱北出入境ゲート(資料)—本紙撮影

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