マカオの携帯4Gサービス今年開始へ=4事業者が免許獲得

マカオ政府電信管理局は3月9日、昨年11月に公開開札を行い、6事業者が応札したマカオ初となる8年間の第4世代携帯電話(4G)事業ライセンスについて、4事業者に認可を与えることが決まったと発表した。

2015年中にマカオの半分以上、その後1年以内に全エリアで良好な通信ネットワークを構築すること等を入札条件としていたことから、今年(2015年)中にマカオで携帯4Gサービスがスタートすることが確実となった。

マカオ初となる4G携帯電話事業ライセンスを獲得した4事業者のは、元ポルトガルテレコム系で通信最大手のCTM(澳門電訊)、中国本土系のチャイナテレコム(中國電信)、香港系のスマートーン(數碼通)とハチソンマカオ(和記澳門)で、いずれも現在マカオで3G携帯電話事業ライセンスを保有している。

マカオ周辺では香港、広東省ですでに4Gの普及が進んでおり、マカオの遅れが際立っていた。マカオではモバイルデータ通信の拡大に伴い3G通信網のキャパシティが逼迫している現状もあり、4G導入によるユーザーの分散が解決策の1つとして期待されている。一方、マカオでは2Gから3Gへの全面移行時期が未だ完了しておらず、2015年6月に2Gの停波が予定されている。

マカオ市街にあるCTMの支店(資料)—本紙撮影

マカオ市街にあるCTMの支店(資料)—本紙撮影

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