沖縄旅行中の香港女性が牛タン食べ窒息、危篤状態続く=無保険で高額医療費負担も

旧正月連休中、中華圏から多くの観光客が日本を訪れたことは記憶に新しい。その中の1人、香港から友人とともに個人旅行で沖縄を訪れていた女性玩具バイヤーの陳愛玲さん(37)だが、食事を喉に詰まらせ窒息、救急搬送中に一時心臓停止となり、現在も危篤状態が続いているという。

香港の日刊紙「アップルデイリー」が3月12日付紙面で報じた。陳さんらは同行者のシンディさんとともに、旧正月の元旦にあたる2月19日、那覇市内にある有名ステーキハウスを訪れた。シンディさんの証言によると、陳さんが牛タンを食べた後、顔色が急に悪くなったといい、急いでトイレに向かったという。その後、レストランのスタッフが廊下に倒れていた陳さんを発見したが、全く反応がなく、すぐに救急車を手配した。

救急隊の到着後、すぐに心臓マッサージなどの蘇生措置が施され、救急車で約2キロメートルの場所にある沖縄赤十字病院に搬送された。医師によると、病院に搬送されるまでの間、およそ3分間に渡って心臓停止状態にあったという。精密検査の結果、不整脈、肺水腫、内出血、脳細胞の損傷などが見受けられたといい、現在も同病院の集中治療室での処置が必要な危篤状態が続いているとのこと。人工呼吸器から自発呼吸となったものの、依然として予断を許さない状況で、家族の希望する香港への搬送の可否について、医師はしばらく様子を見る必要があると説明したという。

陳さんの兄によると、陳さんは旅行保険の契約をしていなかったという。治療費や入院費などの医療費の支払額はすでに10万香港ドル(日本円換算:約150万円)を超えており、現在も1日あたり1万香港ドル(約15万円)を上回る費用がかかっているとのこと。家族の経済力も限界となっており、医療費や香港への搬送費用について、善意の手を差し伸べていただきたいと語っている。

目下、香港特別行政区政府入境處、中国外交部香港特派員公署、中国駐福岡総領事館が家族と連絡を取り合いながら必要な協力や手配を進めているとのこと。

陳さんは2月15日に香港から沖縄に向けて出発し、当初は7日間の滞在予定だった。香港と沖縄(那覇)の間には複数の航空会社が直行便を就航しており、飛行時間もおよそ2時間程度と近い距離にあること、最近の円安効果も加わり、香港人の間で特に人気の旅行先となっている。

香港と沖縄(那覇)を結ぶ直行便(イメージ)=香港国際空港—本紙撮影

香港と沖縄(那覇)を結ぶ直行便(イメージ)=香港国際空港—本紙撮影

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