香港、新型コロナ新規市中感染確認100人…マンモス団地のクラスター拡大、334人が感染確認または初歩陽性=1/26

(2022/01/26 19:29 配信)

珠江デルタ

 人口約740万人の香港では、昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が始まったとされる。

 目下、第5波のきっかけとして、隔離施設での検疫が免除されていたキャセイパシフィック航空のクルーが検疫規則に違反して外食に出かけた「望月樓」レストランに居合わせた人たち(オミクロン変異株)、市中に戻った後に隔離検疫ホテル滞在中の交差感染が発覚した女性(オミクロン変異株)、複数店舗で販売されていたオランダから輸入のハムスター(デルタ変異株)の3つが認知されており、これらが入り混じって複雑化の様相を呈している。

 また、近日は新界南西部の葵涌地区にあるマンモス団地「葵涌邨」(全16棟、約3万人居住)の住民及び訪問者等の間で陽性者の出現が相次ぎ、クラスターの規模拡大が続く状況。

 香港衛生当局の発表によれば、1月26日午前0時時点集計の単日の新規感染確認は107人で、内訳は市中が100人(感染経路不明7人)、残りが輸入性(海外からの入境者)。このほか、初歩陽性者が130人超いるとのこと。市中の多くが「葵涌邨」だが、ほかにもビル警備員、レストランの客、ショッピングセンター、工事現場作業員らの間で小規模クラスターが複数出現している模様。

 「葵涌邨」に絡む感染確認及び初歩陽性者の累計は26日午後3時までに334人となり、前日から58人増。葵涌邨内で最初に陽性者が出現した棟が「逸葵樓」で、感染確認及び初歩陽性者数は全16棟の中で最多。現在、逸葵樓に加えて、陽性者が比較的多く出現している映葵樓、夏葵樓の3棟に対する5日間の局地ロックダウン措置が講じられているほか、それ以外の棟の住民についても強制ウイルス検査の対象となっている。

 香港衛生当局は、逸葵樓関連のケースは減少に転じており、すでに峠を超えたとみられるが、依然として経過観察の必要があるとの見方を示した。感染経路不明の7人について、空港の旅客ターミナルビルのトイレの清掃を担当していた女性1人が含まれるとのこと。現在市中にどのくらいの見えない伝播チェーンが存在するのかを推計するのは困難であり、感染経路不明の多くがオミクロン変異株疑いという。

 目下、香港では市中で出現した陽性者及び初歩陽性者の住居のあるマンション同棟住民や立ち寄り先に居合わせた人が次々と強制検疫(検疫センターでの隔離検疫)や強制ウイルス検査の対象となっており、域内におけるソーシャルディスタンス措置、水際措置の引き締めも講じられている。このところ、水際措置の強化を受けて輸入性事案は大幅減となっているものの、市中事案が連日出現し、感染経路不明のケースも後を絶たず、しばらく余談を許さない状況が続きそうだ。

 このほか、香港の1月25日午後8時時点のワクチン接種率は78.4%(1回目の接種完了)、70.7%(2回目の接種完了)となっている(※1月21日から新たに接種対象となった5〜11歳は含まず)。接種率は昨年後半にかけて伸び悩んでいたが、市中感染確認例が相次ぎ出現したなどを受けて、年初から上昇傾向が続く。

九龍・土瓜灣地区にある鴻光街周辺の住民を対象とした強制検査における受検確認の様子=2022年1月26日(写真:news.gov.hk)

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