6月の訪マカオ旅客数4.9%増の247.7万人=宿泊伴う旅客が日帰り上回る

マカオ政府統計調査局は7月22日、今年(2016年)6月の訪マカオ旅客数統計を公表。月次の旅客数は前年同月から4.9%増、中国版ゴールデンウィークのあった前月(5月)から4.8%減となる延べ(以下同)235万8346人だった。

6月の訪マカオ旅客全体のうち、宿泊を伴う旅客が前年同月から13.9%増の122万5176人、日帰り旅客は3.3%減の113万3170人。旅客の平均滞在時間については0.1日増の1.2日で前年同月と変わらず。日帰り旅客の滞在時間は0.2日、宿泊を伴う旅客では2.2日だった。かつて、訪マカオ旅客の大半が日帰りだったが、このところ、その差が縮小傾向にあり、6月は宿泊を伴う旅客が全体の52.0%を占める結果となった。昨今、マカオでは新ホテルの開業が相次いだことから客室供給数が増加しており、ホテル間の価格競争が進み、値ごろ感が出たことで需要を喚起したものとみられる。

6月の訪マカオ旅客のうち、居住地別で最多だったのは中国本土旅客で、前年同月から5.7%増の151万6599人。このうち個人旅客に限ると3.4%増の66万5919人だった。中国本土旅客が全体に占める割合は64.3%。

その他の主要居住地では、人数が多い順に香港が2.3%減の51万1692人、台湾が19.1%増の9万5615人、韓国が49.5%増の4万6957人、フィリピンが7.0%増の2万3786人、インドが8.6%増の2万3262人、日本が4.8%減の1万9973人と続いた。

今年1〜6月の累計訪マカオ旅客数は1476万4296人で、前年同期との比較で0.1%の微増。このうち中国本土旅客は0.4%減の974万1394人で、全体の66.0%を占めた。

なお、マカオのカジノ監理当局DICJが7月1日に公表した資料によれば、6月の月次カジノ売上は前年同月から8.5%減の158.81億パタカ(日本円換算:約2110億円)、1〜6月の累計では11.4%減の1077.87億パタカ(約1兆4321億円)だった。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

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