マカオ、19年4月のインバウンド旅客数343.2万人…対前年15.9%増=1〜4月累計も19.9%増

近年、訪マカオ旅客数は安定的な右肩上がりで推移している。マカオ政府統計調査局は5月23日、今年(2019年)4月の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)統計を公表。

今年4月のインバウンド旅客数は前年同月から15.9%増となる343万2187人(延べ、以下同)だった。

今年4月のインバウンド旅客全体のうち、宿泊を伴う旅客は前年同月から5.4%増の162万4285人、日帰り旅客は27.4%増の180万7902人。旅客の平均滞在時間は0.1日短い1.1日で、宿泊を伴う旅客に限ると0.1日延びて2.2日、日帰り旅客は横ばいの0.2日。

国・地域別で最多だったのは中国本土旅客で、13.5%増の233万9868人。個人旅客に限ると1.4%増の97万5951人。中国本土旅客が全体に占める割合は68.2%。

その他の国・地域では、人数が多い順に香港が30.0%増の69万6902人、台湾が2.9%減の9万1829人、韓国が0.8%増の6万1573人、フィリピンが39.5%増の4万1381人、日本が24.8%増の2万7179人。

入境ルート別では、港珠澳大橋が加わった(昨年10月24日開通)こともあり、陸路が45.4%の大幅増となる253万0886人。陸路の内訳では、マカオ半島北部の關閘が17.2%増の175万9111人、港珠澳大橋が陸路全体の22.1%にあたる55万8637人。一方、港珠澳大橋という新たな競合ルートが現れたこともあり、海路は38.6%減となる58万6431人にとどまった。空路は18.4%増の31万4870人。

今年1〜4月累計の訪マカオ旅客数は前年の同じ時期から19.9%増の1379万1945人。宿泊を伴う旅客は8.3%増の635万9311人、日帰り旅客は31.9%増の743万2634人。国・地域別では中国本土旅客が21.0%増の978万8159人で、全体の68.8%を占めた。その他の国・地域では、人数の多い順に香港が23.6%増の249万0016人、韓国が7.5%増の32万3624人、台湾が1.7%増の35万3682人、フィリピンが39.1%増の13万4048人、日本が12.3%増の11万6164人。

昨年通期のインバウンド旅客数は前年から9.8%増の3580万3663人で、前年に続き過去最多を更新。国・地域別で最多だったのは中国本土旅客で、前年から13.8%増の2526万0556人。中国本土旅客が全体に占める割合は70.6%だった。

なお、マカオのカジノ監理当局DICJが5月1日に公表した資料によれば、今年4月の月次カジノ売上は前年同月から8.3%減となる235.88億マカオパタカ(日本円換算:約3213億円)で、インバウンド旅客数増による効果は限定的だったことが伺える。

港珠澳大橋のマカオ側と香港側のイミグレーション施設と往来するシャトルバスに乗り込む乗客=2018年10月24日、港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設内(写真:GCS)

港珠澳大橋のマカオ側と香港側のイミグレーション施設と往来するシャトルバスに乗り込む乗客=2018年10月24日、港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設内(写真:GCS)

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