マカオのカジノでチップ強盗事件発生…被害額約4200万円=2人組の男が催涙スプレー使い警備員とディーラー襲う

マカオ司法警察局が5月24日午前9時前に臨時発表した内容によれば、同日午前5時35分頃、コタイ地区にあるIR(統合型リゾート)ザ・プラザ・マカオ併設のカジノ施設でゲーミング(カジノ)チップ強盗事件が発生したとのこと。

2人組の男がカジノ入口の警備員とゲーミングテーブルを担当していたディーラーに対して催涙スプレーを噴射して襲い、テーブルにあったチップを奪って逃走したという。

奪われたチップの総額については詳細確認中とした上、概算でおよそ300万香港ドル(日本円換算:約4200万円)程度とした。

現在、警察が捜査を進めており、進展があり次第、プレス発表を行うとのこと。

マカオのカジノ施設でテーブルゲームに参加する際、現金ではなくゲーミングチップを使用する。ゲーミングチップは少し分厚いコインのような形をしており、額面によって色やデザインが異なるが、いずれも小さく軽い。1枚10万香港ドル(約140万円)といった高額チップも存在する。

ゲーミングチップはカジノフロアにあるキャッシャーと呼ばれるカウンターで額面の現金と交換することができる。つまり、現金そのもの。マカオのカジノでは、しばしばゲーミングチップを狙った犯罪が発生している。

マカオの面積はおよそ32平方キロ。この小さな地域に、大小合わせて約40軒ものカジノ施設が軒を連ねる。中でも、コタイ地区は大型IR集積エリアとして知られる。

カジノチップ強盗事件があったマカオ・コタイ地区のIR(資料)-本紙撮影

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