中国メディア「駐マカオ人民解放軍特殊部隊が米CIA撃退で一等功労獲得」報道=マカオ保安庁が事実無根と否定

マカオ保安庁長官事務所は4月27日、中国メディアが「マカオに駐留する中国人民解放軍の特殊部隊が米国中央情報局(CIA)エージェントとマカオで交戦、撃退したことで一等功労を獲得した」などと報じた件について、人民解放軍駐マカオ部隊に確認をした結果、事実無根であることが証明されたと明かした。マカオの政府系放送局TDMラジオが4月27日午後のラジオニュースで報じた。

中国のインターネットニュースメディアが4月26日に掲載した記事によると、2013年6月、CIA元職員で、米国家安全保障局(NSA)による個人情報収集を暴露したことで米当局からスパイ容疑で追訴されたエドワード・スノーデン氏が当時滞在していた香港からマカオに身を移す際、護衛にあたった人民解放軍特殊部隊と同氏の暗殺を狙うCIAエージェントとの間で激しい交戦となり、CIA側に4人の死者が出たという。その後、スノーデン氏は無事に香港に戻り、香港からモスクワへ移動した。2014年3月、人民解放軍駐マカオ部隊で特殊部隊の一等功労獲得を祝賀するイベントが開催されたといい、スノーデン氏護衛と関連した功績ではないかと報じている。なお、当該記事は消息筋の情報を元に書かれたもので、事実未確認としていた。

人民解放軍駐マカオ部隊の駐屯地(資料写真)=2012年、マカオ・タイパ島—本紙撮影

人民解放軍駐マカオ部隊の駐屯地(資料写真)=2012年、マカオ・タイパ島—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は4月30日、同月29日にマカオ半島北部・關閘エリアの商業ビル、如意閣商場…
  2.  マカオでは、5月1日から新増訂版の「食品添加物使用基準」が適用開始となった。  食品安全行…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  4.  英「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)」は当地時間の4月30日、THEアジア大学ラン…
  5.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun