香港衛生当局、韓国医学会との交流一時停止を決定=MERS問題で情報開示不足を指摘

香港の32歳の男性医師が先月(5月)医学交流目的で韓国を訪れた後、香港に戻って倦怠感及び咽頭痛を訴えたことから、隔離施設へ移動し、MERS(中東呼吸器症候群)の検査を受けたという。

マカオの政府系放送局TDMが6月2日夜のラジオニュースで報じた内容によると、香港食品衛生局がこの件について声明を発表し、男性医師の検査結果は陰性であることが判明したが、韓国側の情報開示が不足していることを鑑み、韓国医学会との交流を一時停止することを決めたという。

香港では、5月26日にMERSに感染した44歳の韓国人男性が韓国・ソウルから香港を経由して中国広東省恵州へ渡航したことが明らかになり、その後も感染者の密接接触者と認定された香港滞在中の韓国人女性2人が隔離を拒否したことが報じられたことなどから、韓国当局及び韓国人のMERSへの対応について非難の声が上がっている。

香港食品衛生局は6月3日、政府関連部門の担当者を招集したMERS対策会議を開催(写真:news.gov.hk)

香港食品衛生局は6月3日、政府関連部門の担当者を招集したMERS対策会議を開催(写真:news.gov.hk)

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