マカオの企業別カジノ売上シェア、米国系サンズチャイナが2ヶ月連続首位=5月

マカオ政府博彩監察協調局が6月1日に公表した資料によると、今年(2015年)5月のマカオの月次カジノ売上は前年同期比37.1%減の203.46億パタカ(日本円換算:約3163億円)で、月次カジノ売上は12ヶ月連続の前年割れとなった。

目下、マカオにはカジノ経営権(サブライセンス方式含む)を持つ企業が6社あるが、5月の企業別カジノ売上では、サンズマカオ、ヴェネチアンマカオ、サンズコタイセントラルといった大型IRを展開する米国系のサンズチャイナ社が約26.5%のシェアを獲得。4月に続いて2ヶ月連続で首位の座を維持したという。

マカオの日刊英字経済紙「マカオビジネスデイリー」が6月3日付紙面で独自集計による結果として伝えた。グランドリスボアなどの大型カジノ施設のほか、中小規模のホテル内に多くの衛星カジノを展開し、2002年にマカオのカジノライセンスが対外開放されて以降、2014年まで13年連続で年間首位の座をキープしてきたSJMホールディングスは21.9%で2位となっている。3位以下はギャラクシーエンターテイメントグループ社の18.5%、メルコ・クラウン・エンターテインメント社の14.2%、ウィンマカオ社の9.8%、MGMチャイナ社の9.1%と続く。

なお、ギャラクシーエンターテイメントグループが5月27日に大型IR施設「ギャラクシーマカオ」第2期及び「ブロードウェイマカオ」をオープンしたことから、6月以降のシェアが変動する可能性もある。

サンズチャイナ社の旗艦カジノIR施設「ヴェネチアンマカオ」(資料)=2015年5月、マカオ・コタイ地区—本紙撮影

サンズチャイナ社の旗艦カジノIR施設「ヴェネチアンマカオ」(資料)=2015年5月、マカオ・コタイ地区—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は9月7日、非マカオ籍の男性ギャンブラーへ賭博用途のカネを高利で貸し付けた上、返…
  2.  マカオでは、台風11号(国際名「ヤギ」)の接近による影響で、9月5日午後10時から6日午後2時ま…
  3.  マカオでは、9月5日から6日かけて超大型の台風11号(国際名「ヤギ」)が接近し、激しい風雨に見舞…
  4.  マカオ経済の屋台骨となっているのが、カジノを主としたゲーミング(ギャンブル)産業だ。マカオにはカ…
  5.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオで無資格にも関わらず薬剤の注射による美容医療行為に従事したとし…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun