マカオ政府、市民向け現金支給8年連続実施へ=1人あたり13.8万円

マカオ政府が2008年から毎年実施している市民への現金支給について、8年目となる今年(2015年)の支給を7月初旬から9月中旬にかけて実施する見通しとなった。

6月18日のマカオ行政会において2015年現金支給プラン関連法案の審議が終了したことから、月内にも正式発効する。

法案の内容によると、支給対象は2014年12月31日時点で有効なマカオ特別行政区永久性居民(=マカオ永久居留権保有者)または非永久性居民(=マカオ居留権保有者)身分証を保有している者。

支給金額はマカオ特別行政区永久性居民が9000パタカ(日本円換算:約13.8万円)、非永久性居民が5400パタカ(約8.3万円)で、いずれも前年と同水準。支給スケジュールと方法については、7月6日から9月中旬の間、年金受給者、公務員、税金還付用口座登録者などが銀行振込、その他については記名式小切手を郵送するかたちで段階的に実施する予定。なお、未成年者については保護者宛に小切手を送付する。

マカオ政府では、今回の現金支給に伴う歳出としては58.35億パタカ(約897億円)を見込んでいる。

政府は広く市民に対して現金支給を行う理由として、インフレ対策や富の還元などを挙げている。カジノ税収による潤沢な財源余剰が源泉となる。

マカオ特別行政区による現金配布で市民に郵送される小切手の例(写真は2014年度のもの)—本紙撮影

マカオ特別行政区による現金配布で市民に郵送される小切手の例(写真は2014年度のもの)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マレーシアのMJets Air(Mジェットエア)が4月28日、同国のクアラルンプール国際空港とマ…
  2.  マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…
  3.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、香港上場のSJMホールディングスは4月…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  5.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土で5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴー…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  2.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun