マカオ、世界遺産「ギア灯台」点灯150周年記念で内部一般公開=7月毎週末実施

大航海時代以来、東洋と西洋を結ぶ貿易港として栄えたマカオ。東西文化がミックスしたエキゾチックな町並みが残る旧市街の歴史市街地区には、30ヵ所の世界遺産が密集している。今年はマカオ歴史市街地区の世界遺産登録から10周年、そのうちの1つで南シナ海を見下ろす丘の上に建つ「ギア灯台」の点灯150周年にあたる。

ギア灯台については、年に数日の特別日を除き、外観のみしか見学することができない。マカオ政府は6月29日に記者会見を開き、今回の点灯150周年及びマカオ歴史市街地区の世界遺産登録10周年を記念し、今年7月の毎週末(土・日)にギア灯台の内部一般公開を実施すること発表した。見学は無料で、事前予約も不要、開放時間は午前10時から午後5時半までを予定している。なお、外観については午前9時から午後6時まで見学可能となる。

ギア灯台はマカオ半島で最も高い位置にあるギアの丘の最頂部にあり、ギア要塞を構成する施設として1864年に建てられ、翌年9月24日に点灯した。中国沿岸部最古の近代灯台といわれる。高さ約15メートルの白亜の灯台は、マカオの紙幣デザインにも採用されるなど、港町マカオを象徴する存在として市民や観光客から愛されている。設計はマカオ生まれのポルトガル人、カルロス・ヴィセンテ。マカオ当局によると、昨年(2014年)通年の参観者数は約12万人だったという。

マカオの世界遺産・ギア灯台-本紙撮影

マカオの世界遺産・ギア灯台-本紙撮影

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